セールスコピーライティングの写経とは?効果と正しいやり方を解説

セールスコピーライティングの写経とは、成果の出ているセールスコピーを一字一句まったく同じように書き写し、その文章の構成や言葉の使い方を学ぶトレーニングです。
でも、実際に写経をしようと思っても、下記のような疑問がありますよね。
「写経って本当に効果があるの?」
「ただ書き写すだけで文章力が上がるの?」
「何を写経すればいいの?」
このコラムでは、セールスコピーライター歴5年の私が、コピー上達のために実践してきた写経のノウハウをお伝えします。
セールスコピーライティングの「写経」とは?
冒頭でもお伝えしたように、「写経」とは、成果の出ているセールスコピーを一字一句まったく同じように書き写すトレーニングです。
写経とは、成果の出ているコピーを書き写すこと
ポイントは、”成果の出ているコピー”を一字一句そのまま書き写すことです。
書き写すことで、
✓ どんな言葉を使っているのか
✓ どんな順番で文章を組み立てているのか
✓ 見出しや写真をどこに配置しているのか
✓ どんな画像やイラストを使っているのか
✓ 読者にどんな行動を促しているのか
といった傾向が、少しずつわかってきます。
特に「読者にどんな行動を促しているのか」は見落としがちなポイントです。成果の出ているコピーは、読み終えた読者が自然と申し込みボタンを押したくなったり、資料請求をしたくなったりするように、言葉が仕掛けられています。
写経をすることで、この「仕掛け」を体感することができるのです。
普通の文章を書き写すのとは何が違う?
成果の出ているコピーには、必ずといっていいほど共通点があります。書き手のセンスだけで書かれているわけではなく、「売れる文章の型」がきちんと取り入れられているのです。
だからこそ、普通の文章ではなく”成果の出ているコピー”を書き写して、使う言葉、伝える順番、見出しや写真の配置、読者に促す行動…こうした型を体に染み込ませます。
セールスコピーライティングの写経で得られる3つの効果

「写経すれば文章力が必ず上がる!」と言い切れるわけではありませんが、写経を続けることで、コピーライティングに必要なさまざまな力が身についていきます。ここでは、代表的な3つの効果をご紹介します。
1.売れる文章の「型」がわかる
写経を繰り返していくと、成果の出ているコピーに共通するパターンが見えてくるようになります。「”よくあるお悩み”の後に、不安を解消する一文が来る」「申し込みボタンの直前には、”背中を押す一言”が入っている」など、売れる文章に共通する型がわかるようになってきますよ。
2.言葉や表現の引き出しが増える
英語を勉強しないと話せないように、日本語でも使ったことの無い言葉が、スラスラ出てくることは決してありません。だから、写経をすることでセールスコピーやコピーライティングに使われる表現を、習得していく必要があるのです。
写経を繰り返すことで、語彙や言い回しだけでなく、「こういうときは、こう表現するのか」という選択肢が増えていきます。いざ自分で書くときに、表現の引き出しが多いほど、伝えたいことに合った言葉を選べるようになるというわけです。
3.文章の構成やリズムを体感できる
写経を通して「どんな言葉を使っているのか」「どんな順番になっているのか」を、頭で理解するだけでなく、実際に手を動かしながら体感できます。書き写す中で、文章のリズムも自然と身についていくでしょう。
写経する文章はどう選べばいい?

写経のお手本となる文章は、実はあなたの身近なところにたくさん転がっています。ただし、選ぶときに気をつけたいポイントがあります。
セールスレター・LP・メルマガ・チラシなどから選ぶ
メルマガ、LP、チラシなど、セールスコピーが使われているものなら、何でも構いません。普段は読み飛ばしてしまうSNSの広告にも、ヒントが隠れている可能性があります。
駆け出しのセールスコピーライターで、新規の案件を担当するのであれば、同じ業種・業態のライバルの広告もおすすめです。
「上手な文章」ではなく「成果が出ている文章」を選ぶ
ここで気をつけたいのが、「自分が好きな文章」と「売れる文章」は同じではないということです。読んでいて心地よい文章や、なんとなく上手だと感じる文章が、成果につながっているとは限りません。
写経の題材を選ぶときは、長期間掲載され続けている広告など、成果が出ていると考えられるものを選んでください。あなたが思わず欲しくなってしまった広告を写経してみるのも良いでしょう。自分の心が動いた文章には、成果につながる要素が詰まっていることが多いからです。
効果的な写経のやり方【3ステップ】

ここからは、実際に写経を行うための3つのステップをお伝えします。順番に進めていくことで、迷わず写経を始められるはずです。
STEP1:写経する題材を見つける
普段からアンテナを張って、成果の出ているコピーを集めておきましょう。すぐに手元に無ければ、ポストに投函されているチラシや、配信されてくるメルマガなどから始めます。
STEP2:できれば印刷して手書きする
写経する題材を見つけたら、書き写すための準備をします。手書きでノートに書いても、パソコンに打ち込んでも構いませんが、おすすめはトレーシングペーパーを使って書き写すという原始的な方法です。
私もセールスコピーの勉強中はもちろん、ライターになってからも、時間を見つけては、この「手書きの写経」を続けてきました。(写真は実際に私が書いたものです)

トレーシングペーパーを使うことで、
「ここは文字を大きくするといいんだな」
「ここに写真を入れると見やすいな」
など、コピー全体の構成が見えてきます。余白の部分に気づきをメモしておくと、後で見返したときにも、学びを思い出しやすくなるのでおすすめです。
また、パソコンよりも手書きの方が記憶に残りやすいとも言われています。トレーシングペーパーは100円ショップにも売っていますので、ぜひ手書きでの写経にチャレンジしてみてください。
STEP3:なぜこの言葉なのかを考えながら書く
準備ができたら、いよいよ写経を始めましょう。ここで大切なのは、次のような問いを持ちながら書き写すことです。
「なぜ、この言葉を使っているのか」
「なぜ、この構成になっているのか」
「なぜ、この画像やイラストを選んだのか」
自分なりに考えて、分析しながら書き写すことで、成果の出るコピーのパターンがわかってきます。写経は、ただ文章を写す作業ではありません。書き手がどんな意図を持ってその言葉を選んだのか、を考えるようにしてください。
写経をするときにやってはいけないこと

効果的な写経のためには、やってはいけないこともあります。「頑張って写経しているのに、身についている気がしない」という方は、次の2つに当てはまっていないか確認してみてください。
ただ機械的に書き写す
ただ、書き写すだけでは意味がありません。手が疲れるだけです(笑)
写経をするときは、常に「何を学ぶために、この文章を写しているのか」を意識するようにしましょう。目的を見失うと、ただの作業になりかねません。
「うまい文章」を真似するだけで終わる
セールスコピーの世界では、「うまい文章」が必ずしも「売れる文章」とは限りません。表現の巧みさに気を取られて、なぜその文章が成果につながっているのかを考えないまま終わってしまうと、せっかくの写経が意味のないものになってしまいます。
写経したコピーを自分の文章に活かすには?
写経は、書き写して終わりではありません。「写経」→「分析」→「アウトプット」という流れで初めて、自分の力に変わっていきます。
写経する
↓
「なぜこう書いているのか?」と分析する
↓
自分の商品・サービスならどう書くか考える
↓
実際に書いてみる
この流れを繰り返すことで、写経で学んだことが自分のものになっていきます。
「写経」→「添削」→「アウトプット」の流れについては、こちらの記事も参考にしてください。
まとめ
写経は、文章をそのまま覚えるためのものではありません。成果の出ている文章をよく観察し、「なぜその文章になっているのか」を学ぶためのトレーニングです。
まずは自分が「これはいい」と思ったLPやメルマガを一つ選び、書き写すところから始めてみましょう。
とはいえ、独学だとどうしても「本当にこの学び方で合っているのか」と不安になってしまうもの。効率よく、正しいやり方でコピーライティングを身につけたい方は、セコピの講座もぜひチェックしてみてください。
こちらは10年以上続き、1,300人以上もの卒業生を指導してきた実績のある講座なので、写経の素材としてもおすすめですよ。

この記事を書いた人
セールスコピーライター/気象予報士/キャスター
石上 沙織 ▶Instagram
愛知県出身。NHK岐阜・名古屋のキャスターを経て、気象予報士に。TBSやフジテレビ、テレビ東京の番組に出演するほか、新聞の原稿作成やコラムの執筆なども担当し、一貫して「話す」「書く」=「伝える」仕事に携わる。「伝える」スキルをビジネスに活かしたいと考え、セールスコピーライターに。テレビ・ラジオなどの番組に出演しながら、ライターとしても活動の幅を広げている
