アイメッセージとは?ユーメッセージとの違いを知ってセールス&コミュニケーションをスムーズに

こんにちは!
セールスコピーライターの與畑菜央です。

あなたは、「アイメッセージ」「ユーメッセージ」という言葉を聞いたことがありますか?

「アイメッセージ」「ユーメッセージ」は、コミュニケーション技法の一つで、セールスやコーチング、心理学など様々な分野で活用されています。

「アイメッセージ」、「ユーメッセージ」には、人の心を動かす文章の極意が詰まっているため、セールスコピーライティングにおいても、非常に重要なテクニックです。

ライターを目指す方はもちろん、

・お客様に商品の魅力を効果的に伝え、売上UPを叶えたい
・押し売り感無く、自然と購入につなげたい

とお考えの経営者様も、知っておいて損はありません。

また、嬉しいことに、「アイメッセージ」「ユーメッセージ」は日々のコミュニケーションでも役立つのです。

言いたいことをうまく伝えられない方も、取り入れてみる価値は大いに有りますよ。

ぜひ、本日のコラムを最後までお読みいただき、セールス&コミュニケーション力をUPさせてくださいね。

アイメッセージとは?

アイメッセージとは、主語が「私(I)」の文章のことです。

例文)
私が責任を持ってあなたをサポートします
この商品は、最新技術を使って作られています
弊社が自信を持っておすすめするサービスです

上の例文の通り、アイメッセージで文章を書くと、自分の意見や感情を伝える文章になります。

つまり、アイメッセージは「自分目線の文章」といえます。

ユーメッセージとは? 

一方、ユーメッセージとは、主語が「あなた(You)」の文章のことです。

例文)
・このサービスを利用することで、(あなたは)コストダウンを達成できます
・この話法を学べば、(あなたは)話し上手になれます
(あなたは)あと5㎏痩せたいと思いませんか?

上の例文の通り、ユーメッセージで文章を書くと、相手にフォーカスした文章になります。

アイメッセージが「自分目線の文章」であったことに対して、ユーメッセージは「相手目線の文章」になるのです。

セールスに有効なのは、アイメッセージ?ユーメッセージ?

セールスにおいて、積極的に使うべきは「ユーメッセージ」です。

なぜなら、前項でお伝えした通り、ユーメッセージは「相手(お客様)目線の文章」だからです。

ここで、「最新型PC」のセールス文章を、アイメッセージで書いた場合と、ユーメッセージで書いた場合とで比較してみましょう。
あなたが、新しいパソコンを買おうとしているつもりで、読んでみてください。

この2つの文章を読んで、アイメッセージとユーメッセージ、どちらの方が読者に響くと思いますか?

間違いなく、ユーメッセージですよね!

アイメッセージで書かれた文章も、PCの特徴が良くわかるので、説明文としては問題ありません。

しかし、お客様にとってのメリットが書かれていないので、お客様は「ふーん。すごいね。(だから何?)」と感じてしまい、自分事として捉えられず、心に響かないのです。

一方、ユーメッセージで書かれた文章では、PCの特徴と併せてメリットも書かれています。

お客様は、このPCを買ったら自分の生活がどれほど変わるのかをイメージすることができるので、「へぇ。それなら買ってみようかな。」と購買意欲が上がります。

このように、同じ内容の文章でも、主語が変わるだけで相手に与える印象は大きく異なるのです!

セールスをする際は、ぜひ、お客様目線のユーメッセージを意識的に使ってみてください。
自分目線のアイメッセージの時より、お客様の反応がUPするはずですよ。

お客様に響くユーメッセージを書くポイント

お客様に響くユーメッセージを書くには、商品購入のメリットだけでなく、お客様が商品購入の先に思い描いている未来(ベネフィット)まで伝えることが重要です。

どういうことかというと、人は、商品の「メリット(良さ)」に惹かれて買うのではなく、「ベネフィット(商品を買って得られる効果)」に惹かれて初めて購入を決断する、ということです。

そのため、お客様に響くユーメッセージを書くには、「この商品であなたの悩みが解決できますよ」「もっと快適になりますよ」といった、ベネフィットを強く打ち出す必要があるのです。

上のPCの例文だと、メリット・ベネフィットは以下のようになります。

【メリット】
・データ処理、読み込みが速い
・セキュリティが高い

【ベネフィット】
・イライラしなくて済む
・在宅でも安心して使える

なお、お客様に響くメリット・ベネフィットを伝えるためには、まずはお客様がどのようなお悩みを持っていて、何を解決したいのか、ニーズを探ることが必須です。

お客様の声を知る方法については、ぜひ、こちらのコラムをお読みください。

使わなきゃもったいない!「お客様の声」の使い方・集め方

うまく使い分けてコミュニケーションを円滑に

セールスにおいては、ユーメッセージの方が効果的とお伝えしましたが、日常会話では、アイメッセージが役立つ機会が多々あります。

特に、相手に何かをお願いする時、アイメッセージは非常に有効です。

例えば、主婦が旦那様や子どもに、洗濯物たたみをお願いするとします。

通常であれば、

「そこの洗濯物、(あなたが)たたんでくれない?」

と、ユーメッセージになります。

よくある言い方ですが、これだと相手は

「(えー。今TV見てるんだけど…。)」と不満を感じるかもしれません。

では、これをアイメッセージで言うとどうでしょうか?

「今、料理をしていてちょっと手が離せないの。
悪いけど、洗濯物をたたんでおいてもらえると、(私は)とっても助かるわ。」

 

ユーメッセージより、グッと感じが良くなりますよね?
この頼み方であれば、相手は嫌な気持ちになることなく、手伝ってくれる可能性大です。

このように、意識的にアイメッセージを使い、自分の感情を伝えれば、相手にすんなり動いてもらいやすくなるのです。

これは、家庭内だけでなく、社内や友人同士、恋人同士でも役に立つテクニックです。

ぜひ、マスターしてお願い上手になりましょう!

まとめ

いかがでしたでしょうか?

本日は「アイメッセージとユーメッセージ」についてお伝えしました。

うまく使いこなせば、セールスもコミュニケーションもスムーズになります。

ぜひ、意識して使ってみてくださいね。

なお、お客様のニーズや、メリット・ベネフィットの見つけ方については、セールスコピーライター講座で詳しく解説をしています。

“言葉のプロ”が、お客様に響く文章を書く極意をお伝えしますので、ご興味のある方は、ぜひ、こちらから説明会にお越しください!

最後まで御精読ありがとうございました。

この記事を書いた人

セールスコピーライター 與畑 菜央 ▶Facebook 兵庫県出身。

一児の母。 大学卒業後、証券会社、翻訳会社を経て、現在は医療系人材紹介会社と、15年以上営業畑で勤務。現在は会社員とライターの二足の草鞋で奮闘中。現職での毎月100名を超える方とのキャリア面談経験と、長年の営業経験から、深いヒアリングと提案力を強みとしている。メルマガやコラム執筆、SNS投稿代行をメインに、クライアント様の日々の発信・認知度UPをサポート中。