妄信注意!『テンプレートを使えば簡単に売れる』の落とし穴
こんにちは。
セールスコピーライターのかみばやしです。
多くの経営者・個人事業主の皆さんは商品・サービスを売るための販促活動で「どんなことを書けば反応が出るのか?」ということにお悩みかと思います。
そんなときに、「このテンプレートを使えば必ず売れる広告が書けます!」、「みるみる人が集まる魔法のテンプレートをプレゼント!」なんて言われたら…甘美な響きに思わず飛びつきたくなるのではないでしょうか。
実はテンプレートの使い方にもいくつかポイントがあって、これらのポイントを押さえるか押さえないかで結果に雲泥の差が出ます。
そこで今回は、「どうしたらテンプレートを上手に使って認知拡大や売上アップの成果に結びつけられるのか?」ということについてお伝えいたします。
どうぞ最後まで読んでくださいね!
テンプレートで成果の出る人と出ない人の差はココ!
SNSや広告上には、多くのテンプレートが出回っています。無料のものから有料のものまで、「これを使えば…」と甘美な言葉が添えられて、早く簡単にラクに成果が出そうに感じられて、実に魅力的です。
しかし、ぜひここで疑問に思ってほしいのです。
“本当にテンプレートを使うだけで売上に直結する文章や広告は書けるのでしょうか?”
ハッキリ言いましょう。
テンプレートを使っただけで成果は出ません。実際、「売れるはずのテンプレートを使っても成果が出なかった!」という報告を各所で聞きます。
実は、テンプレートにも使い方があり、文章や広告の前提条件をきちんと考えたうえで、実現したいことを明確にして書けば、最大限に成果を出すことができます。
逆に言うと、「テンプレートもらっちゃった!ラッキー!これ通りに書けば成果出るんだよね♪」と何も考えずにただテンプレートに当てはめるだけであれば、どんなに優れたテンプレートを使っても成果は出せないでしょう。
ここでいう「前提条件」とは、以下を明確にした情報を指します。
- お客様は誰なのか?
- お客様がいる場所はどこか?
- お客様にとって「なにが良い」のか?
- お客様にとってベストな媒体はなにか?
- お客様が情報を欲する時期はいつか?
- それぞれの情報がわかりやすい内容と順番になっているか?
これらの情報を整理すると、あなたが伝えたい情報をお客様も受け取りやすくなること間違いなしです。詳しく解説していきますね。
テンプレートの威力を最大限にする前提条件整理のポイントとは?
前提条件を整理しただけで、テンプレートを使ってラクに成果を出せるなら、これをしない手はありません。
テンプレートを利用する場合に限らず、前提条件を整理しておくことは本当に大切で、プロのマーケター・ライター・コンサルタントが販売戦略を考える際に最も注力することのひとつです。
どんな広告であっても、制作前の前提条件にズレがあれば、部分的に効果的な言葉を使ったところで見る人に違和感を覚えさせ、成果に結びつかなくなります。
それでは、具体的にどのように前提条件を整理すれば良いのかについて、ポイントをお伝えします。
ポイント①:お客様がどんな人なのかを今一度確認する!
あなたのお客様は、いったいどのような人ですか?
「独身女性」、「経営者」、「30代の子持ち女性」くらいではまだまだお客様を理解しているとは言い難いです。
特に女性をお客様にする場合は、同じ年代の女性であってもライフスタイルによって考え方もお金の使い方も全く異なります。
ご自身のお客様がどんな価値観を持ち、なにを大切にしている方なのか、詳細にリサーチと分析をしてみましょう。
お客様の深掘りについては、こちらもご覧ください。
ポイント②:お客様のいる場所で情報を拡散する!
ご自身の商品・サービスを欲しがっている人がいる場所で、情報を拡散するのがいちばんの近道であることは容易にご理解いただけると思います。
例えば、乳幼児から始める英才教育教室のチラシは、乳幼児健診会場の出入り口で配布するとお客様にリーチしやすいですし、逆に高齢者ばかりの住宅地でポスティングをしても効果は薄くなります。お孫さんへの需要も考えられなくはないですが、赤ちゃんのお母さんに届けるほうが絶対的に早いです。
また、インターネットが不得意でほとんど見ないご年配の方に向けて、インターネット上の広告をたくさん出しても、お金がかかるばかりで成果にはつながりにくいでしょう。
ポイント③:お客様にとって「なにが良いの?」をわかりやすく伝える!
商品・サービスの提供者は、どうしても自身の商品・サービスの特長ばかりを一生懸命伝えがちです。
しかし、お客様が知りたいのは、特長ではなく「私にとってなにが良いの?」という一点であることを肝に銘じましょう。
例えば、ご年配の方向けにスマートフォンをご案内する際、「このスマホはスペックが優秀で、○○ギガバイトのデータを保存できますよ!どうです、スゴイでしょう?」と言ったところで、なにがすごいのかがわからない場合が大半です。
それよりも、「かわいいお孫さんの写真が○○枚保存できますよ!お子さんは成長するごとにどんどん変わりますし、たくさん保存して見返すのも楽しいですよね!」といった内容を伝える方が、遥かに伝わりますし、欲しいと思ってもらえます。
「私にとってなにが良いの?」=ベネフィットについてはこちらもご覧ください。
ポイント④:お客様に合った媒体を選定する!
文章や広告をお客様がすんなり受け入れてくれる媒体に載せているのか、という点にも注意が必要です。
例えば、初対面の方に配るチラシに20万円の商品・サービスを載せても、関係性のできていない方が興味を持ってくれることは少ないでしょう。つまり、この場合「チラシは適切な媒体ではない」ということになります。
なにをどうやって売るのかという販売導線の戦略を考慮したうえで、媒体を選定するようにしましょう。
販売導線に関しては、こちらもご確認ください。
ポイント⑤:お客様がほしいタイミングに情報を出す!
季節ものの商品を思い浮かべてもらうとわかりやすいかと思いますが、卒業式の洋服を夏に売っても、よほどの破格でない限り、お客様としては「今はまだいいです」という気持ちになりますよね。
これと同じで、例えば経営者さん向けに、経費で落とせるような商品・サービスを販売する場合であれば、3月締めの決算の会社で利益の着地が見えてくる年末くらいからセールスをかけ始めるなど、お客様にとっての「良いタイミング」を計って販売すると良いでしょう。
ポイント⑥:①~⑤を読みやすい順番・内容でテンプレートに当てはめる!
「読みやすい順番・内容」というのは、もちろん「お客様にとって」です。
お客様が読んでいて、浮かぶであろう疑問・不安はどんなもので、どのタイミングで発生するかを想定しながら、ちょうど良い文量で書くようにしましょう。
これについては、テンプレート通りで対応できることも多いと思いますが、「私のお客様にとって本当にこれがベストかな?」ときちんと確認してくださいね。
この部分は意外と技量が必要な作業で、詳細に書き過ぎても文字量ばかりが増えて、かえってわかりにくくなることもあります。また、テンプレートが店舗用のもので、場所に関する記載欄を大きく取っている場合でも、オンラインでZoomセッションを行うサービスであれば、場所の欄自体が不要です。
全ては「お客様にとって」必要なのか、わかりやすいのか、疑問に答えているのかという観点で書くべきであることを忘れないでください。
テンプレートを上手に使って売上アップ!お客様に伝わる文章を書きましょう!
テンプレートの使い方のポイントについてお伝えしてきましたが、いかがだったでしょうか?
テンプレートは使い方を間違えなければ、ラクに早く成果を出せる強い味方です。しかし、考えなしに使えば、なんの成果にも結び付かないどころか、労力の無駄になってしまいます。
テンプレートに限った話ではなく、何ごとも前提条件をきちんと整理したうえで、お客様にとってわかりやすく記載することが大切ですね。
前提条件の整理が難しそう、きちんと理解したプロフェッショナルのパートナーに相談したい、という経営者さんは、ぜひ私どもにお問い合わせください。
ご自身の商品・サービスを広く伝えるために、まずはご自身が「マーケティングとセールスコピーライティングを学びたい!」、「従業員に勉強させたい」という方は、ぜひ一度こちらからセールスコピーライター養成講座のウェビナーにご参加ください。
最後までお読みいただき、ありがとうございました!
※「セールスコピーライター養成講座」は2024年6月より「セールスコピーマスター講座」へ名称変更いたしました。
この記事を書いた人
セールスコピーライター
かみばやし りつこ ▶Facebook
15年以上に亘り事業会社の企業法務、内部統制の担当者として数社を渡り歩く。契約書の作成・チェックを始め、社内業務の文書化を手がけた件数は1000件超え。 働き方に悩む中、相手の真意や懸念点を正確に読み取り言語化してきた経験が活きると感じ、セールスコピーライティングを学ぶ。事実を正確に伝えることに加え、人の心を動かすライティングの手法を習得し、2019年3月に独立。 不動産・投資・美容・教育関連などのライティング、セミナー講師など幅広く活動中。