【例文付き】アイメッセージとユーメッセージの違いとは?相手に伝わる言葉を選ぶコツを解説

アイメッセージとは、「私は〜と思う」「私は〜と感じた」など、自分を主語にして伝えるコミュニケーション方法です。一方、ユーメッセージとは「あなたは〜」と相手を主語にして伝える方法です。

アイメッセージとユーメッセージは、どちらが優れているというものではありません。大切なのは、目的や相手に応じて使い分けることです。伝え方を少し工夫するだけで、自分の気持ちや意図が伝わりやすくなり、より良いコミュニケーションにつながります。

この記事では、アイメッセージとユーメッセージの違いや使い方を、わかりやすい例文と共に解説します。

というお悩みをお持ちの方は、とても多いですし、私も悩んできました。相手に伝わる言葉の選び方のヒントが満載なので、ぜひ最後までお読みください。

アイメッセージとは?

アイメッセージとは、「私は〜と思う」「私は〜と感じる」のように、自分を主語にして気持ちや考えを伝えるコミュニケーション手法です。 ここでは、アイメッセージの基本的な考え方と、伝わりやすい理由を解説します。

アイメッセージとは一言でいうと?

冒頭でもお伝えしたように、アイメッセージとは、英語の「I(私)」を主語にしたコミュニケーション法です。

1960年代に心理学者トーマス・ゴードン博士によって提唱されたもので、「お互いの関係を壊さずに、自分の意思を正しく伝えるにはどうすべきか?」という課題から生まれました。

例:「この資料の数字が少し気になったので、今一度確認してもらえると(私は)安心です。」


このように、アイメッセージを使うと、相手を批判することなく、柔らかく思いを伝えることができます。

なぜアイメッセージは伝わりやすいの?

アイメッセージは、相手の行動を評価・批判するのではなく、「私(自分)がどう感じたか」を伝える表現法です。相手を責めるニュアンスが含まれないため、こちらの思いを素直に受け止めてもらいやすいのです。

ユーメッセージとは? 

ユーメッセージとは、「あなたは〜」と相手を主語にして伝える方法で、業務をスピーディーに進めたり、相手にアクションを促したりする際に欠かせないコミュニケーション手法です。ユーメッセージの基本的な考え方や注意点、効果的に活かせる具体的な場面について詳しくみていきましょう。

ユーメッセージとは一言でいうと?

ユーメッセージとは、英語の「You(あなた)」を主語にしたコミュニケーション法で、明確な指示や依頼を出したい場面において、非常に効果的です。

しかし、相手の行動や責任に焦点を当てるため、言い方によっては非難や命令のように受け取られ、反発を生んでしまう側面もあります。

例:「(あなたは)なぜ、まだこの資料を提出していないの?」

 

ユーメッセージが向いている場面は?

ユーメッセージは、客観的で明確なやり取りが必要な「指示・確認・ルール説明」などの場面に向いています。なぜなら、主語(対象)をはっきりさせることで、誰が何をすべきなのかをストレートに伝えることができるからです。

例:「(あなたは)来週の会議までに、こちらの提案書を確認しておいてください」

 

アイメッセージとユーメッセージの違い

ここまで、アイメッセージとユーメッセージについて説明してきました。両者の違いを整理すると、下記の様になります。

項目

 

アイメッセージ

ユーメッセージ

主語

あなた

伝え方

自分の気持ちを伝える

相手に伝える・依頼する

相手が受ける印象

共感しやすい

指摘・命令と受け取られることもある

向いている場面

気持ち・相談・お願い

指示・確認・依頼

 

このように、アイメッセージとユーメッセージは、主語が変わることで相手に与える印象や適した利用シーンが大きく異なるのです。

どちらが良いという話ではない

アイメッセージとユーメッセージは、どちらかが優れていてどちらかが悪いというものではありません。大切なのは「目的や場面に応じた使い分け」です。

自分の気持ちを共有して良好な関係を築きたいときはアイメッセージ。指示や確認をストレートに伝えたいときはユーメッセージが適しています。それぞれの特徴を理解し、その場の目的に合わせて柔軟に選択することが、スムーズなコミュニケーションのカギなのです。

相手に伝わる言葉を選ぶ3つのコツ

アイメッセージとユーメッセージの違いがわかったところで、ここからは実践編として、自分の思いを相手にストレスなく届ける言葉選びのコツをお伝えします。仕事や日常での会話に、ぜひお役立てください。

1.評価ではなく事実を伝える

主観的な「評価」で語ると相手は責められたと感じがちですが、「自分に見えた事実」として伝えると相手は受け入れやすくなります。

×「(あなたの書いた)この文章は分かりにくいです。」

○「この部分が(私は)少し理解しづらかったです。」

 

2.自分が感じたことを添える

要望や意見を伝えるときは、自分の感情を一言添えてみましょう。相手の防衛心が和らぎ、こちらの思いを受け止めてもらいやすくなりますよ。

×「遅れるなら(あなたは)連絡してよ。」

○「一言連絡が欲しかったな。事故にでもあったのかと思って(私は)心配したよ。」

 

3.相手にしてほしいことを具体的に伝える

不満を伝えるだけで終わらせず、「どうしてほしいか」というリクエストを明確にすることも大切なポイントです。次にやるべき行動がはっきりするため、相手も動きやすくなります。

×「(あなたは)ちゃんと共有してね。」

○「明日の15時までに一言共有してもらえると(私は)助かるな。」

 

仕事でも日常でも使えるアイメッセージ

毎日生活をしていると、「角を立てずに伝えたい」「相手を嫌な気持ちにさせずに動いてほしい」と思う場面は多いですよね。ここでは、仕事や日常でそのまま使えるアイメッセージのフレーズを、シチュエーション別に紹介します。

ライター・編集者の場合

【文章添削】

「ここはもう少し詳しく書いてもらえると、(私は) 意図が読者に伝わりやすいと感じました。」

【クライアント対応】

「〇日までにデータを共有していただけると、(私は) スムーズに進められて助かります。」

 

上司・部下の場合

【フィードバック】

「このスライドを修正してもらえると、全体のクオリティがさらに上がって、(私は)発表するのが楽しみになるよ!」

 

【会議】

「その案は非常に魅力的ですが、スケジュール面で(私は) 少し厳しさを感じています。」

 

家庭・友人との会話

【準備や手伝いの依頼】

「今手が離せなくて…。少し手伝ってもらえると(私は)嬉しいな!」

 

このように、アイメッセージはビジネスシーンの円滑なやり取りはもちろん、日常生活での人間関係を良好に保つためにも非常に効果的です。主語を「私」に変えるだけで、お互いにストレスのない心地よいコミュニケーションが取れるようになりますよ。

なお、もし「言葉を選んでいるつもりなのに、思うように伝わらない…。」と感じている方は、こちらの記事もぜひ参考にしてください。

「言いたいことが伝わらない」本当の原因5つと解決のヒント

まとめ

アイメッセージは、相手を攻撃することなく自分の思いや状況をストレスなく届ける、優しく強力な手法です。

しかし、「どんな場面でもアイメッセージを使えばいい」というわけではありません。大切なのは、相手や状況に合わせて言葉を選ぶ柔軟さです。

自分の感情を共有して関係性を深めたい場面、明確な指示や確認が必要な場面など、目的に合わせて言葉を選びながら、お互いにとって心地よいコミュニケーションを心がけていきましょう。

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最後までお読みいただき、ありがとうございました!

この記事を書いた人

セールスコピーライター
與畑 菜央 

兵庫県出身、東京都在住の二児の母。証券会社、翻訳会社、医療系人材紹介会社で15年以上営業職として勤務。顧客の本音を引き出すヒアリング力を武器にセールスコピーライターへ転身し、2025年8月に独立。現在はメルマガ・コラム・SNS執筆、LP制作、インタビューなどを通じて、クライアントの認知拡大と売上向上に貢献している。