文章を早く書くための3つの工夫

今日は、文章を早く書き上げる工夫についてお伝えします。

ライティングをしていると「今日は気分が乗らない」、「書ける気がしない」という日もあります。

しかし、だからといって、締め切りが伸びてくれるわけではありません。

そんなときに私が実践している文章を早く書き上げる工夫を3つご紹介します。

 

 

1.「早く書けない」という思い込みを捨てる

いきなり精神論のようですが、思い込みの力というのは、案外あなどれないものです。「早く書けない」と思っていたら、それが頭の中に苦手意識を作り、いつまでたっても早く書けるようにはなれません。

 

そこでおすすめなのは、「早く書けない」という思い込みを捨てること。

 

「プラセボ効果」という言葉を聞いたことがあるでしょうか?

それは、プラセボという効き目成分の入っていない偽物の薬を患者さんに「薬ですよ」と渡したという実験に由来します。患者さんが「この薬は効く」と思い込んでいると、病気に改善がみられたという実験結果が得られたのです。

 

つまり、あなた自身が「私は早く書ける」と思い込めば、早く書けるようになるのです。

 

写経をして、書くスピードに慣れる

とはいえ急に、早く書けるようにはなりません。

そのためにおすすめの方法は、写経です。

「上手だな」、「こんな文章が書けるようになりたい」という文章を、そっくりそのまま書いてみるのです。

 

写経をすると、「伝わる文章はシンプルである」ということが、よくわかります。膨大な語彙力や、凝った表現は不要です。

 

1日1記事を自分で書くのは大変ですが、1日1記事の写経であれば簡単。

続けていくうちに、シンプルな良い文章のデータベースがあなたの中に構築されていくことも実感できますよ。

 

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2.準備をしてから書き上げる

リサーチ 準備

ライターというと、常に書いているイメージをお持ちの方もいるかもしれません。

でも、実際のライターの仕事は「リサーチ8割、ライティング2割」といわれ、執筆のための準備に時間をかけています。

だから、未知の業界のことであっても、徹底的にリサーチする時間を確保できるスケジュールであれば、たいていの仕事は受けられるのです。

 

ところが、駆け出しのライターさんは、「これなら書けそう!」という案件を獲りに行きがちで、あまり調べずにいきなり本文を書こうとします。

その結果、あれこれ考えたり、調べたりすることになるので、「早く書けない」という状況に陥ってしまうのです。

 

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書き上げるときのコツ

記事の構成(全体の流れ)を決めてから書く

記事のターゲットを決め、これから書く記事によって、読者がどうなって欲しいか記事の目的を考えます。

リサーチはターゲットを決めるためにすることもありますし、目的を達成するための材料を集めるためにもします。

文章の最初から順番に書く必要はない

3,000文字程度の記事であれば、最初から書きますが、LPのように文字量が多く、セクション毎に役割が違うものについては、書きやすいところから書いて構いません。

時間を決めて、書ききる

自分のライティングスピードは、大まかに把握しておきましょう。一般的には、1時間に2,000文字程度がプロのスピードといわれています。

ジャンルの得意、不得意によっても変わってくると思いますが、事前準備をしっかりしておけば目指せるスピードです。

書ききるときのポイントは、途中で調べないこと。情報が不足している部分は記号(★)でわかるようにしたりして、書き進めましょう。

 

最初は余裕を持ったスケジュールを組み、準備→執筆の後に、見直し→修正というプロセスも入れます。

見直しの時間に、書けなかった★の部分を埋める、誤字脱字・論理展開に無理がないかを確認。見直しの時間をうっかり取り忘れてしまわないよう注意してください。

 

3.執筆を快適にするツールでスイッチを入れる

スイッチ

自分にとって快適な環境を整えたり、作業に入る前のルーティンを持ったりすることは、頭を切り替えて仕事に集中するスイッチにもなります。

ライター業には、パソコンが1台あればスタートできるという手軽さもあります。しかし、これからも続けていくのであれば、ツールを使って快適に執筆する環境を整えるのがおすすめ。

ソフト面とハード面に分けて、ご紹介します。

 

ソフト面:文章の型を知っておく

わかりやすい文章を早く書くポイントは、文章の型を知っておくことです。

PREP法、新PASONAの法則、QUESTの法則というのを聞いたことがあるでしょうか?これらは、文章の型と呼ばれるもので、前述の記事の構成を作る時に役立ちます。例えば、PREP法はPoint(結論)、Reason(その理由)、Example(事例)、Point(結論)の順に文章を構成する方法で、問題を認識してもらい、理解をしてもらうタイプの記事に向いています。

また、SEO記事であれば、Knowクエリ(知りたい)、Goクエリ(行きたい)、Doクエリ(やりたい)、Buy(買いたい)といったように、どのタイプの記事かを最初に特定してから構成を決めるのです。

文章の型は、本やネットに情報が溢れているので、ぜひチェックしてみてください。慣れてくれば、「あ!これはこのパターンで行こう」と考えられるようになりますよ。

 

ハード面:部屋やデスク周りの環境を整える

パソコン、モニター、デスク、椅子、部屋の環境など快適に執筆できる環境を整えましょう。

私は1年ほど前に、どこにでも持ち歩ける、13インチのサブモニタを導入しました。リサーチ結果や資料を隣に表示しながらライティング出来るので、作業効率がグッと上がりました。

ここぞというときには、ホテルに籠もって気分を上げるのも効果的です。

 

いかがでしたでしょうか?

1つでも実践してみて、あなたの書くスピードが早くなることに役立ちましたら幸いです。

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※一般社団法人セールスコピーライティング普及協会のホームページより移行した記事です。

この記事を書いた人

セールスコピーライター                                                                                  鈴木 恵理  ▶Facebook

商品・サービスの魅力を発見し、集客に貢献するセールスコピーライター兼マーケティングプランナー。大手電機メーカーで、商品の販売促進、直販窓口の運営、コールセンターに寄せられるお客様の声の分析など、マーケティングに13年間携わる。 退職し、結婚。子育てをしていた時期に出会った中小企業の経営者に、集客の相談をされたことを機に、個人事業主として仕事を再開。 ベンチャー企業でSEOライティングのディレクションを経て、現在に至る。あなたの会社のマーケティング担当者”として、 中小企業や士業、個人事業主の方のプロモーションと、それに付随するLP制作、ステップメール、メルマガ、ブログなどを支援いたします。