相手の立場で考えるトレーニングは セールスコピーの思考で学べます

こんにちは!
セールスコピーライターの與畑です。

セールスコピーライティングの基本は、「相手の心の中の声を言葉にすること」。
売れる文章は、“相手目線”、つまり読む人の立場に立てるかどうかで決まると言っても過言ではありません。

この考え方は、セールスコピーだけでなく日常のコミュニケーションにも応用することができます。

「自分が言いたいこと」より「相手が知りたいこと」を意識できる人ほど、信頼を得やすく、人間関係もうまくいくものです。

私もセールスコピーの考え方をフル活用したことで、家族との会話がとても穏やかになりました。

例えば、夫と意見がすれ違いそうな時も、反論する前に「彼は何を気にしているんだろう?」とひと呼吸置くようにしたら、口論にならずに穏やかに話し合いが進むようになったんです。

とはいえ、「相手の立場で考える」ことは言葉で言うほど簡単ではありませんよね?

そこで今回は、プロのセールスコピーライターも実践している「“相手の立場に立つ”感覚を鍛える3つのトレーニング」をご紹介します。

ライターの方はもちろん、

にも活かせる内容です。

「相手を理解する力」を磨き、伝わる文章と伝わるコミュニケーションを手に入れましょう。

相手目線が欠けると、どんなコピー(言葉)になるのか?

「相手目線が欠けた文章」を書いて(言って)しまう。

これはライターに限らず、誰にでも起こりうることです。

例えば、

そんな経験、ありませんか?

これらはすべて、「相手目線」が欠けていることが原因です。

ここでは、セールスコピーのNG例を見ながら、「相手目線が欠けた文章」について、詳しく説明します。

「自分が言いたいこと」を優先してしまう落とし穴

セールスコピーのNG例でよくあるのが、「伝えたいこと」を一生懸命アピールしすぎて、読者が置き去りになるケースです。

「うちの商品は〇〇です」「こんなにすごい実績があります」と自分視点で並べても、読者は「それが自分にどう関係あるのか」がわかりません。

どれだけ情熱を込めても、“伝えたい想い”ではなく“伝わる文章”でなければ、相手の心は動かせないのです。

これは日常生活でも同じです。

例えば、久しぶりの相手から、挨拶も無しに要件だけのメッセージが届いたら不快に感じますよね?

また、こちらの状況を詳しく知りもしないのに、「あなたのためを思って」とアドバイスをされるのも困りものです。

このように、相手目線が欠けた一方的な言葉は、相手の心には決して届かないのです。

読者が“読む気をなくす”典型例

例えば、「たった1週間で3㎏痩せられる!」という言葉。

一見インパクトがあり、目を引きますが、もし読者が「あらゆるダイエットを試してきた人」だったらどうでしょうか。

“1週間3㎏痩せられる”と言われても、「そんな短期間で本当に痩せるの?」と疑いの気持ちが先に立ち、それ以上読み進めない可能性大です。

このように、どれだけキャッチ―なメッセージでも、相手の現状や心境を想像できていなければ響かないものです。

セールスコピーは一方的な発信ではなく、“相手との対話”。
相手が何を感じ、どんな不安や期待を抱えているのかを理解すればするほど、しっかり伝わる言葉を使えるようになります。

なお、相手目線の言葉選びについては、ぜひこちらのコラムもご覧ください。

「言いたいことが伝わらない」を相手目線の言葉選びで改善

「言いたいことが伝わらない」を相手目線の言葉選びで改善

セールスコピーの本質は「共感」

人の心が動くのは、巧みな言葉ではなく「わかってもらえた」と感じる瞬間です。セールスコピーの本質は、その“共感”を生み出すことにあります。

ここでは、読者の頭の中を言語化して共感を得る方法、そこから信頼を築く流れ、そして共感を生むために欠かせない「ターゲットリサーチ」の重要性についてお伝えします。

読者(相手)の頭の中を言語化する=「共感」される言葉を見つけること

セールスコピーの役割は、読者の頭の中にある“言葉にならない想い”を代弁することです。

例えば、転職サービスで「あなたの転職を全力でサポートします!」と言われるのと、「今の職場に“なんとなく違和感”を感じたら。」と言われるのでは、どちらに共感できますか?多くの方が、後者なのではないでしょうか。

このように「まさにそれが言いたかった」と思わせる一文が書けた時、読者との間に“共感”が生まれるのです。

共感から信頼が生まれる


人は、自分を理解してくれる相手を自然と信頼します。

「この人は自分の気持ちをわかってくれている」と感じた瞬間、読者は心を開き、提案やオファーに耳を傾けるようになるのです。

これは、日常会話でも同じです。

例えば、落ち込んでいる時に「頑張れ」よりも「辛かったね」と共感してもらえる方が、心が軽くなりますよね。

このように、「信頼」は相手からの「共感」があって初めて生まれるのです。

ターゲットリサーチで“言葉の種”を拾う

共感される言葉を見つけるには、まず相手を理解することが欠かせません。

そのためには、ターゲットリサーチが非常に重要になります。相手の声を観察し、悩みや願望の中に隠れた“言葉の種”を拾い集めましょう。

リサーチ:相手の立場で考えて、声・悩み・感情を拾う  

       ↓  

共感:読者の頭の中を言葉にする  

       ↓  

信頼:「この人は自分をわかっている」と感じてもらう  

       ↓  

行動:提案やオファーに自然と反応してもらう


この流れを意識することで、相手の心にしっかりと伝わる文章が書ける(言える)ようになりますよ。

今日からできる!“相手の立場で考える”3つのトレーニング

相手目線で考える力は、センスではなく「習慣」で磨かれます。ここでは、今日から実践できる3つのトレーニングを紹介します。

あなたの周囲や職場で、もっと上手くコミュニケーションを取りたい相手をイメージしながら、取り組むのもおすすめですよ。

1. 「自分ならどう思う?」を封印する訓練


日常で“相手の立場で考える力”を鍛える第一歩は、つい出てしまう「自分ならこう思う」を意識的に封印することです。

例えば、友人に少し感じの悪い言い方をされた時。
「なんでそんな言い方するの?」と反射的にムッとしてしまうのは、“自分の価値観”で相手を見ている状態です。

そんな時こそ、「今日は何か嫌なことがあったのかも」「本当は別の気持ちを伝えたかったのかも」と、相手の背景を想像してみましょう。

慣れるまで少し難しいかと思いますが、この一瞬の想像が、“相手の立場で考える力”を養う、効果的なトレーニングになりますよ。

2. ペルソナとの1日対話ワーク

理想の読者(ペルソナ)を一人設定し、その人の1日を想像してみましょう。

朝どんな気分で起きるか、仕事中に何を考えているか、夜はどんな悩みを抱えているかをメモに書き出してみてください。

なお、イメージしにくいペルソナの場合は、Chat GPTなどのAIに壁打ち相手になってもらうのも有効な手段ですよ。

3. 反応を観察する習慣を持つ

SNSやレビュー、コメント欄などを観察するのもおすすめです。

ネット上には、「人が何に反応したか」のヒントが溢れています。

どんな言葉に「いいね」や共感コメントが集まるのかを観察することで、人の心が動く瞬間を具体的に学べますよ。

視点を変えると、文章も結果も変わる

相手目線を意識して文章を書くようになると、不思議なほど反応が変わります。それは、言葉が一方的な「発信」から、相手と通じ合う「対話」に変わるからです。

相手の気持ちを想像できるようになると、「どう書けば(言えば)伝わるか」だけでなく、「どうすれば相手が気持ちよく受け取れるか」まで考えられるようになります。

その積み重ねが、信頼される文章を生み、仕事や人間関係にも良い影響を与えていくのです。

「書く力」より「感じる力」が鍵


上手に書くテクニックよりも大切なのは、相手の感情を“感じ取る力”です。相手の不安や期待に気づけるほど、響く言葉が自然と見つかるようになります。

感じ取る力が育つと、相手の表情や言葉のトーンから“本当に求めていること”を察知できるようにもなります。

その結果、ただ伝えるだけでなく、「この人、わかってくれてる」と感じてもらえる関係が生まれるのです。

読者の心に寄り添える人が、信頼されるライターになる


読者に「自分の気持ちをわかってくれている」と思ってもらえる文章は、強い共感と信頼を生みます。

そうして生まれた信頼が、読者からの反応率の向上や、クライアントからの評価につながっていきます。

相手目線を意識することが、“売れっ子ライター”への道の出発点ですよ。

 “相手の立場に立つ”ことが、結局は自分の成長につながる

相手を深く理解しようとする姿勢は、自分自身の視野も広げます。また、相手の立場に立とうとする度に、自分の思い込みや偏りにも気づくようになります。

このように、相手の立場を考え続けることで、言葉の選び方も、人との関わり方も磨かれていくのです。

まとめ

「相手の立場で考える」ことは、特別な技術ではなく日々の習慣で磨かれます。

ぜひ、今回のコラムを参考にしつつ、まずは一文ごとに「これは誰のための言葉か?」を意識してみてください。

なお、更に詳しく学びたい方は、ぜひセールスコピー講座の無料ウェビナーもご覧ください。

https://salescopy.hp.peraichi.com/webinar/h

最後までお読みいただきありがとうございました。

セールスコピーライター
與畑 菜央 ▶Facebook

兵庫県出身。一児の母。 大学卒業後、証券会社、翻訳会社を経て、現在は医療系人材紹介会社と、15年以上営業畑で勤務。現在は会社員とライターの二足の草鞋で奮闘中。現職での毎月100名を超える方とのキャリア面談経験と、長年の営業経験から、深いヒアリングと提案力を強みとしている。メルマガやコラム執筆、SNS投稿代行をメインに、クライアント様の日々の発信・認知度UPをサポート中。