セールスライティングにおける”話し言葉”と”書き言葉”の違いとは?
こんにちは。セールスコピーライターの石上です。
皆さんは”話し言葉”と”書き言葉”について意識したことはありますか?
なんとなく知ってはいるものの、明確な使い分けができていないという人も多いかもしれませんね。
そこで今回は、セールスライティングにおける”話し言葉”と”書き言葉”の違いをお伝えします。
ビジネスシーンやSNS投稿のヒントにもなりますので、最後まで読んでいただけたら嬉しいです。
そもそも話し言葉と書き言葉って、どう違うの?
私たちが言葉を伝える手段として使うとき、”話す”と”書く”の2つの方法があります。
普段は意識していないかもしれませんが、同じ内容でも”話す”ときと、”書く”ときには、別の表現を使っていることが多いのです。
私は気象予報士の仕事もしているのですが、キャスターとしてテレビやラジオで話すときと、新聞やインターネットニュースの記事を書くときは使う言葉が変わります。
たとえば、雨が降る日の場合。
話し言葉「関東地方に低気圧が近づいているので、午後から雨が降りそうです」
書き言葉「関東地方に接近する低気圧の影響で、午後から雨が降る見込みです」
話すときの方が、少し砕けた表現になっていますよね。
”話し言葉”と”書き言葉”は、ビジネスシーンに当てはめることもできます。
たとえば、上司にメールで確認したいことがあった場合。
話し言葉「○○について確認したいんで、後でメール送りますね」
書き言葉「○○について確認したいため、後ほどメールをお送りします」
会話で書き言葉を使うと丁寧すぎる印象を受けますし、メールや文書で話し言葉を使うと馴れ馴れしいと思われかねません。
このため、多くの人が無意識のうちに”話し言葉”と”書き言葉”を使い分けているのだと思います。
セールスライティングではどのように使い分ける?
では、セールスライティングにおいて”話し言葉”と”書き言葉”は、どのように使い分ければ良いのでしょうか?
実は、明確な境界線があるわけではなく、案件の内容や媒体、読者との関係性で使い分けているのです。
案件の内容で使い分ける
ひとくちに”セールスライティング”といっても、さまざまな案件があります。
私の場合、B to B(企業向け)の案件では”書き言葉”を使うことが多いです。
なぜなら、クライアント企業へのメールや報告書などに、”話し言葉”を使うことはないからです。
B to C(個人向け)の案件であっても、ターゲットがビジネスパーソンだったり、金融商品や不動産など、お堅い案件の場合は”書き言葉”を使います。
親しみやすさよりも「信頼」「誠実」といった印象を与えたい場合は”書き言葉”を使った方が間違いないでしょう。
一方で、女性や若者向けの商品・サービスの場合は”書き言葉”が多いと敬遠されるため、柔らかい印象を与える”話し言葉”がおすすめです。
また、同じ商品・サービスでも、ターゲットによって使い分けることもあります。
たとえば、英語教材の場合。
英語を仕事に活かしたいビジネスパーソンがターゲットなら”書き言葉”、留学やワーキングホリデーを目指す女性がターゲットなら”話し言葉”と、使い分けると良いでしょう。
媒体で使い分ける
どんな媒体で使うかによっても、”話し言葉”と”書き言葉”のどちらが適しているか変わってきます。
たとえば、不特定多数が見る可能性があるホームページやLPは”書き言葉”をベースにした方が良いでしょう。
企業のホームページやLPというのは、あくまでも仕事の場。
”話し言葉”を多用してしまうと、フランクすぎる印象を与えてしまうからです。
一方で、SNSやメルマガ、ブログなどは、プライベートで使っている人も多い媒体です。
これらの媒体では、あえて”話し言葉”を交えて発信することで、読者との心理的距離を縮めることができるでしょう。
読者との関係性で使い分ける
初対面では敬語でも、会う回数を重ねるごとに砕けた言葉遣いで話すようになった・・・
仕事、プライベート問わず、このような経験をしたことがある人は多いのではないでしょうか?
実は、セールスライティングでも同じことがいえるのです。
初めて購入した方など、まだ関係性の浅い人には”書き言葉”。
すでに何度も購入してくださっていて、お互いの人柄が分かってきた人には”話し言葉”というように、読者との関係性によって使い分けることも効果的です。
ただ、いくら関係性が深まったからといって、相手はお客様です。
あくまでも丁寧な言葉遣いをベースにすることは、忘れないでくださいね!
まとめ
今回は、セールスライティングにおける”話し言葉”と”書き言葉”の違いをお伝えしました。
”話し言葉”や”書き言葉”を上手に使い分けることで、読者に親しみやすさを与えたり、信頼を獲得できたりします。
迷ったときは、売れている商品・サービスのLPや広告などを見て参考にしてみてくださいね。
なお「セールスコピーマスター講座」では、売れているLPや広告の事例から、セールスライティングのスキルを学ぶことができます。
ライターになりたい人はもちろん、起業家や経営者にとっても必須のスキルですので、興味のある方は、まずは無料ウェビナーにお申込みください。
この記事を書いた人
セールスコピーライター/気象予報士/キャスター
石上 沙織 ▶Instagram
愛知県出身。NHK岐阜・名古屋のキャスターを経て、気象予報士に。TBSやフジテレビ、テレビ東京の番組に出演するほか、新聞の原稿作成やコラムの執筆なども担当し、一貫して「話す」「書く」=「伝える」仕事に携わる。「伝える」スキルをビジネスに活かしたいと考え、セールスコピーライターに。テレビ・ラジオなどの番組に出演しながら、ライターとしても活動の幅を広げている