文章を執筆・納品するときの7つのチェックポイント

セールスコピーライターの田中さとみです。

文章を書いている時や納品する時に、「自分が書いた文章のクオリティが担保されているのかわからない」と心配になることはありませんか?

そのような不安をお持ちの方のために、本コラムでは、執筆時・納品時に気を付けたい7つのチェックポイントをご紹介します。実際に、多くの現役セールスコピーライターが文章のクオリティを保つために実践している方法です。


執筆時のチェックポイント
 ①文体の確認
 ②ワンセンテンス・ワンメッセージ
 ③表記の統一

納品時のチェックポイント
 ④1文の長さは60文字以内
 ⑤文章が塊になっていないか
 ⑥誤字脱字の確認
 ⑦コピペチェック

これらのポイントを押さえることで、クライアントに喜んでいただける、より魅力的な文章を作成することができます。

基本的な事もありますが、見落としがちな盲点でもあります。ぜひ文章を納品する際の参考にしてくださいね!

執筆時のチェックポイント


まず、読者に伝わりやすい文章にするために、執筆時に気を付けるべき3つのチェックポイントをお伝えします。

①文体の確認

文章を作成する際は、丁寧語、ですます調、だ・である調など、どの文体で執筆するのかを確認しましょう。

これは、文章の内容や、誰に向けて書くかによって変わってくるため、事前にクライアントとよく相談することをおすすめします。

文体を統一することで、「~だった。」「~でした。」のような、語尾の不統一を防げ、違和感なく読める文章になります。

 

②ワンセンテンス・ワンメッセージ

1文に入れるメッセージは1つに絞りましょう。

1文の中に複数のメッセージを詰め込むと、伝えたい内容が不明瞭になり、読み手に伝わりにくくなるからです。

例えば、次の文章をご覧ください。

“この旅行プランでは、歴史的な観光地を巡り、美味しい郷土料理を堪能し、リラックスできる温泉宿に宿泊して日常の疲れを癒し、現地の文化を深く理解するためのワークショップにも参加できるので、家族全員が楽しめて充実した休日を過ごすことができます。”

1文の内容が盛りだくさんすぎて、一番大切な旅行プランの魅力が伝わりにくい文章になっていますよね。

1つ1つのメッセージをしっかり伝えるために、ワンセンテンス・ワンメッセージの文章にすると、次のように変化します。

“この旅行プランでは、歴史的な観光地を巡り、美味しい郷土料理を堪能できます。夜はリラックスできる温泉宿に宿泊して、日常の疲れを癒しましょう。

さらに、現地の文化を深く理解するためのワークショップにも参加できます。
ご家族全員が楽しめる、充実した休日をお約束します!”

とっても楽しそうな旅行プランと、その魅力が伝わるようになったと思いませんか?

書き手の意図を読み手に正確に伝えることは、ライティングの大変重要なポイントです。そのためにも、ワンセンテンス・ワンメッセージを意識し、意図を確実に伝えられる文章にしましょう。

 

③表記の統一

数字や固有名詞の表記に統一感を持たせましょう。

例えば、

「3」と「3」:数字の全角と半角が混在
「Microsoft」と「マイクロソフト」:外来語のカタカナ表記と英語表記が混在
「1000円」と「1,000円」:金額の桁区切りに統一感がない

このような表記の不統一は、読み手に違和感や混乱を与えます。

「読みやすさ」はとても重要な要素ですから、細かい表記の統一にも気をつけましょう。統一された表記の文章は、プロフェッショナルな印象を与えますよ。

 

納品時のチェックポイント


次に、納品前の確認におすすめな4つのチェックポイントをご紹介いたします。書き上げた文章のチェックは非常に重要ですから、ぜひ参考にしてくださいね。

 

④1文の長さは60文字以内

1文の長さは60文字以内が理想です。

「1文60文字」は、読みやすさを左右する境界線と言われており、長すぎると読み手に負担をかけてしまいます。

1文が60文字を超える文章になる場合は、複数の文に分けるか、文章自体を削り読みやすくする工夫が必要です。

例えば、こんな文章があります。

“このプロジェクトは、全員が一丸となって取り組むことで、必ず成功を収めることができると思いますし、強い信念を持って実行することで結果も付いてくると信じています。”(79文字)

1文が長く、読みにくいので、内容は変えずに文章を簡潔にしてみましょう。

“このプロジェクトは、全員が熱意を持ち一丸となって取り組むことで、必ず結果につながると信じています。”(49文字)

文字数が減り、読みやすくなりました。また、伝えたい事がストレートに伝わる文章に変わりましたよね。

1文60字を超える文章を見つけたら、もっと簡潔に言い換えられないか考えてみましょう!

 

⑤文章が塊になっていないか

適度な改行で段落を分けて、読みやすいリズムを作りましょう。

下記の文章を見比べてみてください。

 


左の改行がない文章は、文字が塊になっていて、見ただけで読む気が無くなる…という方もいらっしゃるのではないでしょうか?

1文60文字以内、ワンセンテンス・ワンメッセージで工夫しても、文章が塊になっていると、読み手が疲れてしまうのです。

特に昨今は、SNSやLINEなど、短文で伝える事が主流となり、文章離れが進んでいますよね。

だから、右の文章のように読者の読みやすさを意識した改行で段落を分けましょう。グイグイ読み進めたくなる文章にすることは、プロのライターの腕の見せ所ですよ!

 

⑥誤字脱字の確認

基本中の基本ですが、誤字脱字は絶対に避けましょう。

納品前には必ずプリントアウトし、声に出して読んでみることをおすすめします。パソコンの画面上では気づきにくいミスも、印刷物にすると気付きやすくなりますよ。

私は、印刷後、ひと晩置いてから再度確認するという方法も実践しています。

翌日、改めて文章を読み直すと、初めのチェックでは見つけられなかった誤字脱字を発見することもあるので、効果的ですよ。

その他、ChatGPTやGeminiなどのAIツールによる最終チェックも有効です。誤字脱字のない文章に仕上げるために、あらゆる手段と時間をかけて丁寧に確認しましょう。

 

⑦コピペチェック

最後に、コピペチェックツールを使って、盗用や重複がないかを確認します。

多くのセールスコピーライターは、原稿のオリジナリティを保つために、必ずこのステップを踏んでいます。

コピペチェックはSEO(検索エンジン最適化)の観点からも重要です。

検索エンジンはオリジナルコンテンツを評価し、重複した内容が多いページは検索順位が低くなる傾向にあります。これは、検索エンジンがユーザーに価値のある独自の情報を提供するサイトを優先的に表示するためです。

ですから、コピペチェックを行うことで、検索エンジンから高く評価され、検索順位が上がることが期待できますよ。

私がよく使っているツールは「CopyContentDetector®(https://ccd.cloud/)」で、チェック結果はこのように出てきます。※本コラム原稿をチェックしてみた結果です。


特に、WEBに掲載する文章の場合は、非常に重要なポイント。ぜひコピペチェックをし、結果が良好であれば、そのことをクライアントにも報告して信頼を得ましょう!

まとめ

文章の納品は、クライアントとの信頼関係を築く大切なプロセスです。

本コラムでご紹介した7つのポイントは、とても基本的なことですが、全てを実践すると文章のクオリティは確実に上がります。

ぜひ、プロフェッショナルな文章を仕上げる参考にしてくださいね。

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この記事を書いた人

ビジネスアドバイザー/セールスコピーライター
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国立弘前大学卒。営業を経験した後、2003年に地元中小企業のネット通販店長に就任し楽天市場へ出店。マーケティング、ライティング、WEBデザイン技術をたたき上げで習得。青森りんごをメイン商材に年商1億円店舗に成長させ、地元農産品のブランド化に貢献する。2015年に独立起業後は口コミだけで継続的にクライアントを獲得。商品やサービスの価値を言語化し、ターゲットに伝わる文章で伝え切るスキルに定評がある。顧客の悩みに寄り添いアイディアを提供することも得意とし、青森県在住ながら全国各地に顧客を獲得する。