現役キャスターから言語化が苦手な人に贈るとっておきのアドバイス

こんにちは。
セールスコピーライターの石上です。

私は大学卒業後、NHKの地方局でキャスターとして働いていました。

今は東京の放送局でテレビやラジオにレギュラー出演し、自分の言葉で発信しています。

この仕事をしていると、よく質問や相談をされるのが「言語化」について。

「思っていることを言葉にできない」
「考えがまとまらず、言語化できない」

このようなお悩み、あなたも持っていませんか?

そこで今回は、言語化が苦手という方に、私がアドバイスしていることを2つご紹介します。

言語化のためには「アウトプット」を増やそう

質問:思っていることはあるのですが、 
   口に出そうとするとパッと出てきません。
   思いをスラスラ口に出すには
   どうしたらいいでしょうか?


私は、思っていることを言葉にできない一番の原因は、
アウトプットの量が少ないからだと考えています。

言語化というのは、あなたの考えを言葉にしてアウトプットすること

筋トレをすれば筋肉がつくように、アウトプットを重ねることでスムーズに言語化ができるようになります。

といっても

「私は人と話すことが少ないから
 アウトプットする機会がない・・・」

と思われる方もいるかもしれませんね。

今はリモートワークの普及もあり、職場の同僚と話す機会も減ってきています。

そんなときは「実況中継」することをおすすめします。

実は、私がキャスターになったばかりの頃、

「お天気カメラを見ながら
 空の様子を実況する」

という研修がありました。

空の様子を実況することって、意外と難しいんです。

たとえば、晴れた日の空だとしたら

「青空が広がっています」

・・・という、小学生でも言えそうな実況描写になってしまいがち。

しかし、同じ「晴れた日の空」でもいろんなバリエーションがありますよね。

「澄んだ青空が広がっています」

「日差しがたっぷりと降り注いでいます」

「見渡す限り、雲がほとんどなく
 気持ちのいい快晴です」

このように、空というひとつの情報からいろんな言葉のバリエーションを生み出すことができるんです。

あなたも「実況中継」にチャレンジ!

では、ここでチャレンジ問題です。

次の写真を見て、実況描写をしてみてください。

どこに着目しても構いません。

声に出してみても、紙に書き出してみてもOKです。

プロのアナウンサーのように、スラスラと実況できなくても大丈夫。

まずは30秒でいいので、言葉が途切れないように実況してみましょう。

いかがでしょうか?
30秒間、言葉を紡ぎ続けることができましたか?

なかなか難しいと感じたかもしれません。

しかし、このような実況中継を繰り返すことがアウトプットのトレーニングになります。

何度も繰り返すうちに自然に語彙が増えていったり、表現のバリエーションが広がっていくのです。

なお、私は今でも移動中の電車の中などで、実況中継を続けるようにしています。

あなたもぜひ、1日1回でもいいので、チャレンジしてみてください。

好きな動画やテレビ番組の音声をオフにして実況してみるのも面白いですよ!

考えがまとまらない人のためのトレーニング法

質問:自分の中では考えがあるのですが、
   どうしてもうまくまとまりません。
   話しているうちに、自分でも
   何が言いたいかわからなくなります。

 

このような相談をされたとき、私は

「自分の考えを紙に書き出していますか?」

と聞くようにしています。

すると、ほとんどの方が

「いえ、頭の中で考えているだけです」

と回答されます。

繰り返しになりますが、言語化とはアウトプットのこと。

私たちは

「頭で考える」
    ↓
「アウトプットする」
    ↓
「言葉になる=言語化」
    ↓
「相手に届く」

というプロセスを経て、自分の考えや思いを言語化しています。

頭で考えたことをすぐに言葉にするということは、アウトプットというプロセスをすっ飛ばしているということになります。

だから、自分でも何を言っているのかわからなくなってしまうのです。

そんな方のためにオススメなのが、まずは考えを書き出して可視化してみるということです。

実際に私のやっている例を挙げてみましょう。

私は、気象予報士の資格を持っており、お天気キャスターとしても活動しています。

数分程度の天気コーナーの構成を自分で考えているのですが、そのときも、必ず考えを紙に書き出すようにしています。

紙に書いて、客観的に眺めることで本当に伝えるべきことがわかってくるのです。

紙に書くというと身構えてしまうかもしれませんが、誰が見るわけでもありません。

まとまっていなくても、殴り書きでもいいので、まずは書く=アウトプットする癖をつけていきましょう!

まとめ

今回は、言語化が苦手な人向けに、現役キャスター・セールスコピーライターからとっておきのアドバイスを贈りました。

言語化の苦手意識がなくなるためには、日頃からアウトプットする習慣をつけることが一番の近道です。

なお、言語化のスキルを上げたいなら「セールスコピーライティング」を学んでみることもオススメです。

言語化はもちろん、相手の立場に立ったわかりやすい伝え方を学ぶことができるので、仕事にもプライベートにも生かせますよ!

ご興味のある方は、ぜひこちらをご確認くださいね。

最後までお読みいただき、ありがとうございました。

この記事を書いた人

セールスコピーライター/気象予報士/キャスター 石上 沙織 ▶Instagram

愛知県出身。NHK岐阜・名古屋のキャスターを経て、気象予報士に。TBSやフジテレビ、テレビ東京の番組に出演するほか、新聞の原稿作成やコラムの執筆なども担当し、一貫して「話す」「書く」=「伝える」仕事に携わる。「伝える」スキルをビジネスに活かしたいと考え、セールスコピーライターに。テレビ・ラジオなどの番組に出演しながら、ライターとしても活動の幅を広げている