今さら聞けない SEOライティングの基本

こんにちは。 セールスコピーライターの鈴木恵理です。

今日のテーマは、最近 当協会にもお問い合わせが増えている「SEOライティング」です。 「SEOって聞いたことはあるけど、なんだっけ?」「SEOライティングって、どうすればいいの?」という方のために、用語の解説とSEOライティングの手順をご紹介します。 まずは用語の解説から。

SEO(エス・イー・オー)とは?

SEOとはSearch Engine Optimizationの略で、日本語では「検索エンジン最適化」と訳されます。 スマホやパソコンで調べ物をするときに、GoogleやYahoo!などの検索サイトに、調べたい単語(キーワード)を入れて検索しますね。 そのとき、検索結果の上位に表示させるための施策がSEOです。

SEOで検索流入の増加=集客が見込める!

例えば、あなたが新宿駅で洋食店を経営しているとしましょう。 「新宿駅 ランチ」「新宿駅 ハンバーグ」といったキーワードで、あなたのお店のホームページが検索結果の上位に表示されたら、多くのお客様に来店してもらえる可能性が高まりますね。

これを検索流入といい、検索流入が増えること=集客につながるため、SEO施策をするのです。
SEOで集客できるようになると、広告費を削減することもできますよ。

SEO施策は大きく2つにわけられる

SEOの施策は、大まかにいうと2つにわけられます。

①WEBコンテンツと呼ばれる「記事」にどんなタイトルをつけて、どんな内容を書くかというライティング技術的な施策
②WEBサイトをどういう構造で作るかとか、記事にタグを使うといったシステム的な施策

今回は①の「SEOライティング」についてお話しします。

SEOの大前提は「ユーザーファースト」

ユーザーファースト

ユーザーファーストとは、ユーザーの調べたい欲求を満たしている記事=ユーザーの役に立つ記事を、良い記事だと評価する考え方です。 検索結果の上位に表示されるためには、ユーザーの役に立つことと、その結果、Googleなどの検索サイトに評価されなければなりません。

ユーザーの役に立つ記事は、検索意図に応えられている記事

ユーザーにしっかり読まれて、滞在時間が長かったり、熟読されたという記録が残ると、ユーザーの役に立つ満足度の高い記事、情報の質の高い記事として、検索サイトに認識されます。 逆に、ユーザーの調べたい内容とは違う記事や、知りたいことが網羅されていない記事だと、ユーザーがすぐに離脱してしまうため、評価が下がってしまいます。

検索サイトに評価されるには

Googleなどの検索サイトは機械です。だから、機械でもわかりやすい言葉で書くことや、HTMLタグを正しく使って機械が情報を読み取りやすくしてあげることが必要です。これには、前述の「②WEBサイトをどういう構造で作るかとか、記事にタグを使うといったシステム的な施策」が大きく関係します。

「E-E-A-T」(イー・イー・エー・ティー)とYMYL(ワイ・エム・ワイ・エル)

上記と併せて、「E-E-A-T」と呼ばれる、経験(Experience)、専門性(Expertis)、権威性(Authoritativeness)、 信頼性(Trustworthiness)も重視されます。
あなたの関わるWEBサイトが、特定の分野に強みを持つ内容であれば、この点をしっかり意識して作るとよいでしょう。

またYMYL(Your Money or Your Lifeの略)と呼ばれる、人生や生命に大きく関わるテーマ(幸福・健康・お金・安全)を扱うときには特に注意をしましょう。記事の内容が間違っていた場合に、大きな損害を与える可能性があるためです。

これらは、Googleが「品質評価ガイドライン」で公表している内容で、「品質評価ガイドライン 日本語」といったキーワードで検索すると確認できます。気になる方は見てみてくださいね。

SEOライティングの手順

ここからは、記事を制作するときの具体的な手順を解説します。

1.キーワード選定

SEO施策では、どのキーワードを狙うかが非常に重要です。

なぜなら、誰も検索しないキーワードでは、検索流入が見込めず集客に繋がりにくいからです。かといって「ダイエット」のような誰もが検索するようなキーワードでは、上位に参入することは非常に難しい。

キーワード選定ツールを使って、検索ボリューム(月間検索数)、競合性(ライバルに勝てるかどうか)、検索流入が見込めるか、といった観点と現在のWEBサイトの状況を分析して、狙うキーワードを決めましょう。

例えば、「ダイエット」のような月間検索数30万件を超える検索ボリュームの大きなキーワードでも、「ダイエット 運動」なら3万件超、「ダイエット 運動 メニュー」なら、2,000件弱といったように、複数の単語を組み合わせると、上位参入を狙いやすくなります。あなたの商品・サービスにぴったりの組み合わせを探しましょう。

2.サジェスト(関連語)から、ユーザーの検索意図を読み取る

サジェストとは、Googleで検索キーワードを入力した時に、候補として表示されるキーワードのことです。

Googleを利用しているユーザーが実際に検索した組み合わせで、多いものから順に表示させているといわれています。 例えば「ダイエット」と入力してみると、下記のようにサジェストが表示されます。 

Googleサジェスト

ここから、ユーザーがどういった目的でダイエットという言葉を調べているかを読み取るのです。

この場合、ユーザーは「ダイエットとは?」という言葉の意味を知りたいのではなく、自分でダイエットをするために、「何を食べればいいのか?」「停滞期には何をすべきか?」「どんなサプリが効果的か?」「ダイエットの経過を記録したり、継続をサポートしたりするのに便利なアプリはないか?」といったことに関心があることが読み取れます。

実際に上位表示されている記事を読むことでも、傾向は掴めるので次の手順に進みましょう。

3.競合を調査する

次は、狙うキーワードで実際に検索し、上位に表示される記事を1つ1つ確認していきます。記事のタイトル、内容の構成(記事の流れ)、使われている画像なども意識しましょう。

競合調査の結果は、関係者にシェアすることもあるので、エクセルなどで一覧表にまとめておくのがおすすめです。 1位から10位ぐらいまで、それぞれの違いに注目しながら読みましょう。時間が無くても、3位ぐらいまでは見るべきです。

1位にはあって、2位以下に不足している要素が見えてくるし、記事のターゲット(対象者、ペルソナ)が違うこともあるでしょう。そんな時には、あなたの商品・サービスとターゲットが同じ記事を優先的に調査します。

また、キーワードによっては検索意図が2つ以上に分かれる場合があります。例えば「ダイエット」なら、ダイエット方法全般についての記事、食事によるダイエット方法、運動によるダイエット方法といった感じです。
検索意図が2つ以上に分かれた場合は、あなたの商品・サービスなど集客したい目的に合わせて、どれか1つを狙った記事だけを書くべきか、複数の記事に分けてそれぞれ狙って書くべきかを決めましょう。

4.ターゲットに合わせて、記事のタイトルと構成を決める

1.から3.までが終わったら、あなたの商品・サービスのターゲットに役立つ情報を、どういった順番で並べればいいか記事の構成を考えます。構成が決まって、ようやく書くことができます。

記事のタイトルは、書き上げるまでは仮にしておいて、最後に最適なものを考えるのがおすすめです。ユーザーの興味をひき、クリックしてもらえそうなタイトルを考えましょう。

5.共起語(きょうきご)を意識する

共起語とは、狙うキーワードで検索した結果、上位に表示されるページで、狙うキーワードと共に頻繁に使われている単語のことです。 例えば、狙うキーワードが「ダイエット」でしたら、運動、おすすめ、効果、カロリーといった単語が共起語になります。 ただし共起語は無理矢理入れる必要はありません。ユーザーの検索意図に沿った記事には自然と使うからです。大事なのは、共起語を把握しておき、共起語を優先的に使うことです。 ダイエットの記事で、「運動」と「スポーツ」で迷ったら、「運動」を使うといった具合です。

6.検索結果の推移を見ながら、記事を改善する

記事を改善する

書きあがった記事をWEBサイトに公開したら、意図したキーワードで何位になっているかを計測します。順位がでるまでには、既存のWEBサイトなら3ヶ月から半年、新規であれば半年から1年程度が目安といわれています。

順位が思うように上がらなければ、何らかの問題があるので、上位の記事と比較したり、ヒートマップを使って、記事のどこがどれくらい読まれ、どこで記事から離脱したのかを確認するなどして、記事を改善(リライト)しましょう。 タイトルを変えたり、記事の構成(説明の流れ)を変えるだけでも、順位が上がったりすることがありますよ。

まとめ

いかがでしたでしょうか? SEO施策が上手くいけば、検索流入が増えて、広告費をかけずに集客をすることができます。

大切なのは「ユーザーファースト」です。あなたの商品・サービスを伝えたいターゲットの気持ちになって、キーワードを選び、競合を意識しつつ構成を考え、検索結果の上位獲得を目指します。 順位には、システム的な問題も大きく影響するので、WEBマスターやWEBコンサルタントとも連携をとりながら進めていってくださいね。

なお、SEOのキーワード選定などには、Google アナリティクスやGoogle サーチコンソールといった、Googleが無料で提供するツールの他にも、各社から有料・無料のツールがたくさんあります。まずは「SEOツール 無料」などで検索して、使いやすそうなものから試してみてください。

ここまで、SEOに関する用語の解説とSEOライティングの手順をご紹介いたしました。 意図したキーワードで検索の上位が獲得できたときの快感は、格別です! あなたのSEO施策が成功し、記事からの集客のお役に立てましたら幸いです。

※一般社団法人セールスコピーライティング普及協会のホームページより移行した記事です

 

この記事を書いた人

セールスコピーライター 鈴木 恵理 ▶Facebook

商品・サービスの魅力を発見し、集客に貢献するセールスコピーライター兼マーケティングプランナー。大手電機メーカーで、商品の販売促進、直販窓口の運営、コールセンターに寄せられるお客様の声の分析など、マーケティングに13年間携わる。 退職し、結婚。子育てをしていた時期に出会った中小企業の経営者に、集客の相談をされたことを機に、個人事業主として仕事を再開。 ベンチャー企業でSEOライティングのディレクションを経て、現在に至る。あなたの会社のマーケティング担当者”として、 中小企業や士業、個人事業主の方のプロモーションと、それに付随するLP制作、ステップメール、メルマガ、ブログなどを支援いたします。