狙い通りの反応率を出したいなら知っておくべき!イメージコピーとセールスコピーの違い

こんにちは。
セールスコピーライターのかみばやしです。

日々、セールスコピーライターとして仕事をしている中で、以下のようにお客様に言われることがあります。

こうしたご意見をいただいた際、私からは「かっこいい広告を制作することよりも、商品・サービスの価値をきちんと伝えるほうが大切ですよ!」とお話しさせていただきます。

なぜなら、「インパクトのあるコピー」「雰囲気重視のかっこいい画像」は、広告制作主となる中小企業・個人事業主などのビジネスオーナーさんが得たい結果や反応を得られない可能性がとても高いからです。

本稿では、広告コピーの種類に触れながら、「なぜ広告制作を行うにあたって商品・サービスの価値を伝えることが大切なのか?」という点について、お伝えしていきたいと思います。

反応が出る広告制作を行うにあたって、とても大切な話ですので、ぜひ最後まで読んでくださいね!

 

強烈なキャッチコピーやかっこいい画像は印象に残るのか?!

「商品・サービスうんぬんはとりあえず置いといて、まずはかっこいいキャッチコピーをつくろう!インパクトの強さで見る人の記憶に残るし、たくさん売れるよね!」

ハイ、そのお気持ち、とてもよくわかります。

自分の分身や子どものように愛を注いできた商品・サービスを「最大限かっこよく、素敵に見せたい!」という気持ちは、言うなれば親心みたいなものでしょう。

しかし、そのかっこいいコピーを見た人があなたの思惑通りのインパクトを受けて、「あ~この商品素敵!私の心、鷲掴みにされちゃった!なんかよくわからないけど、ほしい~~~!ポチ!!」となるかというと、

ならないのです。残念ながら…。

この「なんかよくわからないけど~」というところがポイントで、買う人からしてみれば、何のための商品だかわからないようなものには興味を抱けず、あっという間に忘れ去ってしまうのです。

もちろん中にはインパクトやかっこよさに感銘を受けて購入してくれる方もいらっしゃるとは思いますが、あまり多くはないでしょう。

結局のところ、自分にとってどのような良い未来をもたらしてくれるのか分からない商品・サービスに対して、消費者は興味すら持たず、スルーされてしまうのが現実なのです…。

商品をアピールする広告コピーは2種類!

かっこいい広告を出している会社はたくさんあるのに、「インパクトじゃダメ!」なんてどういうことなの?!

と思われている方もいらっしゃることでしょう。

実は広告のコピーには2種類あり、それぞれ目的とすることが違います。

街を歩いても、テレビを見ても、本屋に行っても、電車に乗っても…私たちは実にたくさんのコピーに囲まれて生活しているわけですが、これらの巷にあふれかえるコピーは「イメージコピー」と「セールスコピー」の2種類に大別することができるのです。

それでは、以下に「イメージコピー」と「セールスコピー」の違いについて説明していきます。

みんな大好き、イメージコピー

一般的に「コピー」という言葉を聞いて皆さんの頭の中に想起されるのは、以下のようなものではないでしょうか。

これらのコピーは「イメージコピー」と呼ばれるもので、企業や商品に対して良い印象やイメージを持ってもらうことに主眼を置いています。世の中に広く企業・商品のブランディングをする役割も担っており、一見してどのような商品・サービスなのかはわからないことが多いのが特徴です。

上記で例に挙げたイメージコピーを使用している企業名を見てもわかる通り、イメージコピーを使用してイメージアップを図っているのは、潤沢な資金を持つ大企業がほとんどです。

圧倒的な資本力を持つ大企業がテレビCMや雑誌等で大々的に広告しているのを見聞きする機会は必然的に多くなるので、多くの人にとって「広告コピー=イメージコピー」という結び付きになります。

見る人にこちらが意図した行動をとってもらう、セールスコピー

イメージコピーが企業や商品のイメージアップやブランディングを目的とする一方で、直接的に商品・サービスの販売を目的とするコピーが「セールスコピー」です。

以下にいくつか具体例を挙げてみます。

ご覧の通り、商品・サービスを買うと、どのような悩みが解決し、またはどのような良い変化がもたらされ、どのような未来が待っているのか等が端的かつ明確に表現されており、直接買いたくなる内容になっているのがセールスコピーです。

広告費に限りがある中小企業・個人事業主の場合は、イメージアップやブランディングよりも先に商品・サービスを直接販売したいはずです。

そういう意味では、セールスコピーは「持たざる者が戦うためのコピー」ということもできるでしょう。

セールスコピーでキャッチコピーをつくる方法についてご興味がある方はぜひ以下の記事もご覧ください。

イメージコピーとセールスコピーのどちらを採用するべきか?

広告コピーにはイメージコピーとセールスコピーの2種類があることはお分かりいただけたと思います。

それぞれのコピーの間に優劣があるわけではないので、目的とすることがブランディングなのか、直接販売なのかで使い分ける必要があります。

後者の直接販売を目的とした広告制作を行うときが、私たちセールスコピーライターの出番です。多くの場合、セールスコピーライターが原稿を執筆した後に、デザイナーがチラシやWebページなどの広告にデザインを施すことになるため、セールスコピーライターは文章を書くだけではなく、どのような画像を入れてほしいかの指示も含めて原稿を作成します。

ところが、広告制作の現場では、セールスコピーライターとデザイナーの意見が一致せず、コピーとデザインが最終的にちぐはぐになってしまうことがあります。

また、ライターの意見をデザイナーが覆し、またその逆も然りの繰り返しとなり、ビジネスオーナーさんが判断に迷うというトラブルが発生することも…。

セールスコピーライターが指定するマーケティングを理解したデザイナーとチームで対応する場合には、このようなトラブルは起きにくいのですが、ライターとデザイナーをそれぞれビジネスオーナーさんが別で手配した場合に、両者の意見が対立することがあります。

どちらの意見を採用するかは、最終的にビジネスオーナーさんの判断になりますが、この場合の判断基準として以下を参考にしてもらえると良いでしょう。

特に大切なのは最後の「見る人に伝わりやすいのはどちらか」という点です。ビジネスオーナーさんの趣味や感覚で「こんな風にしたい!」という想いを否定するわけではないのですが、常に客観視する姿勢は忘れないようにしたいものですね。

条件に応じた広告コピーで目的達成!

イメージコピーとセールスコピーの違いについてお伝えしてきましたが、いかがだったでしょうか?

あなたは、2種類のコピーの違いを正確に理解していましたか?

2つのコピーの違いをもう一度おさらいしておきましょう。

イメージコピーとは?

企業や商品に対して良い印象やイメージを持ってもらうことを目的としたコピー

セールスコピーとは?

直接的に販売することを目的とし、商品・サービスの特長を述べ、読む人の未来にどのような変化を起こせるのかを端的かつ明確に表したコピー

中小企業・個人事業主のビジネスオーナーさんが広告制作を行う場合、まず取り組むべきは商品の本質=価値をきちんと伝えるセールスコピーであり、販売の成果が出てきて資金に余裕が出てきたら、セールスコピーと並行してイメージコピー戦略を考えていくのが良いでしょう。

直接販売を目的としたセールスコピーを使った広告制作をご検討されている場合は、当協会にご連絡いただければ、セールスコピーライティング・デザイン・コーディングの全てを一気通貫で承ることが可能です。

マーケティング、ヒアリング、リサーチを戦略的に行い、チームで情報共有をしながら、ビジネスオーナーさんを迷わせることなく広告制作のお手伝いをいたしますので、ぜひこちらにご連絡ください!

最後までお読みいただき、ありがとうございました。

※一般社団法人セールスコピーライティング普及協会のホームページより移行した記事です

この記事を書いた人

セールスコピーライター かみばやし りつこ 

Facebook 15年以上に亘り事業会社の企業法務、内部統制の担当者として数社を渡り歩く。契約書の作成・チェックを始め、社内業務の文書化を手がけた件数は1000件超え。 働き方に悩む中、相手の真意や懸念点を正確に読み取り言語化してきた経験が活きると感じ、セールスコピーライティングを学ぶ。事実を正確に伝えることに加え、人の心を動かすライティングの手法を習得し、2019年3月に独立。 不動産・投資・美容・教育関連などのライティング、セミナー講師など幅広く活動中。