3つの価値観タイプを知って成約率アップ

こんにちは！
コピーライターの吉澤香子です。

先日、個人で起業している知り合いのセラピストから
「LP（ランディングページ）って、なんであんなに長いの？」
と聞かれました。

その方はLPをほぼ読まずに直感だけでサービスに申し込むタイプ。そのため、自分のセッションの告知をする時にLPの文章を書くモチベーションが上がらないとのこと。

しかし、今日のテーマである「価値観の3つのタイプ」について説明したところ、LPの長さの必要性に納得していただけました。

3つのタイプを知り、それに合わせた書き方をすることでLPのお申し込み率はアップします。

自分の商品やサービスをより多くの方に届けたい方は、ぜひ最後までご覧ください。

人間は価値観で3つのタイプにわかれる

人間は価値観、つまり「何を大事にするか？」によって、結果タイプ、人柄タイプ、直感タイプの3つのタイプに分かれます。

同じLPを読んでいても、3つのタイプによって響くポイントは大きく異なります。LPが長いのは、3つのタイプそれぞれに対して訴求する要素を含んでいるからです。

それでは、3つの価値観タイプをひとつひとつ解説していきます。

数字やコスパを重視する「結果タイプ」

結果タイプは、数字やデータなどの客観的な事実を重視するタイプです。コスパやお得感も大事で、自分にとって損か得かの計算が早いことも特徴です。

全体像を知ってから判断したいため、人の話をじっくりと聞いている時は無表情でリアクションもほとんど取りません。ただし、話のゴールがわからず、要領を得ない長い話にはストレスを感じます。

大人気アニメの鬼滅の刃で言えば、主人公を導く水柱である冨岡義勇が結果タイプ。リアクションが薄く、他人への返事では短い結論だけ述べるキャラクターです。

結果タイプに響くコピーは「売上が◯％UPした」「今なら◯万円お得！」など、目に見える数字が入ったものです。また、箇条書きやグラフ・比較表などを用いて、商品やサービスの魅力をわかりやすく伝えることでお申し込みにつながります。

想いや優しさを大事にする「人柄タイプ」

人柄タイプは、作り手の想いや優しさを大事にするタイプです。共感する力が強く、人の話にうなずいてリアクションする方は人柄タイプに該当します。自分が話す時はあれもこれもと盛りこみたくなってしまい、話が長くなる傾向にあります。

鬼滅の刃では、主人公の竈門炭治郎がこのタイプ。仲間はもちろん、敵である鬼にも感情移入して、涙を流す優しさを持つ炭治郎は典型的な人柄タイプです。

人柄タイプは「なぜ、このサービスを提供するのか？」というストーリーや商品開発秘話に惹かれます。また、他人からの評価も重視するので、お客様の声を積極的に提示することで、より商品やサービスを魅力的に感じるでしょう。

自分の感覚を信じる「直感タイプ」

直感タイプは、自分の感覚を信じて直感で判断するのが特徴。損得よりも「ワクワク感」を大事にします。人の話を聞く時にリアクションが大きい人は直感タイプです。また、頭の回転が早いため、自分が話す時はあちこちに話がとんでしまいがちです。

鬼滅の刃では、主人公の同期である嘴平伊之助が直感タイプ。後先考えずに野生的な勘で行動し、仲間のピンチを幾度も救うことになります。

直感タイプに対しては、いかに「楽しそう」「すごそう」と思わせるかがポイントです。「日本一の〇〇」「一流の〇〇」とブランド力を強調する、擬音等を使って感覚に訴えるコピーにするといった工夫をしてみましょう。

3つのタイプの要素を含む文章は3倍売れやすい

あなたは3つの中で、どのタイプに当てはまるでしょうか？

統計学的には、結果タイプが40%、人柄タイプが33%、直感タイプが27%とされています。ただし、全ての人が明確に3タイプに分かれているわけではありません。結果タイプと人柄タイプ、人柄タイプと直感タイプなど複数のタイプを合わせ持つ人も多くいます。

人が無意識に書いたコピーは、自分のタイプの人だけに響き、他のタイプの人の好みに合わないものになりがちです。つまり、直感タイプの人のコピーは27%の人にしか魅力的に見えません。

しかし、直感タイプの人が結果タイプと人柄タイプの要素を入れれば、

「結果タイプの人40%＋人柄タイプの人33%＝73%」の人にもアプローチできるので、3倍以上売れやすくなります。

「自分とは違う価値観を持つ人がいる」ことを理解して、他のタイプにも響く要素をコピーに入れることで、あなたの商品やサービスをより多くの人に届けることができるでしょう。

まずはお客様の声から取り入れてみよう

とはいえ、急に他のタイプの要素を入れることは難しいと思います。まずは、お客様の声に3つのタイプを取り入れることから始めてみてください。

結果タイプ：売上が2倍になった！

人柄タイプ：先生がやさしくて、最後まで寄り添ってくれて嬉しかった。

直感タイプ：めっちゃ楽しくて、とにかくすごかった！

等とバランスよくお客様の声を掲載することで、3つのどのタイプの人にとっても魅力的な商品・サービスになります。また、文章にバリエーションが出るので、読んでいて飽きさせません。

あなたがコピーを書く時も、ぜひ価値観の3つのタイプを意識してみてくださいね。

最後までお読みいただきありがとうございました！

この記事を書いた人

コピーライター
吉澤 香子　▶Facebook

名古屋大学文学部を卒業後、上場企業にて10年貿易事務に従事。適応障害による休職を機に、幼少より好きだった文章を書く仕事と自由な働き方をすることを決意し、ライターとして起業。心理学やコピーライティングに精通しており、個人のコアな部分を引き出すヒアリング力には定評がある。現在は自身の強みや魅力に悩む個人起業家や中小企業の集客支援を行っている。