女性の心をつかむライティング術とは

こんにちは!

セールスコピーライターの木村です。

今回は
「女性の心をつかむライティング術とは」
というテーマでお届けします。

消費の8割は女性が占めると言われる時代。

どの業界・市場においても
女性の心をつかむライティング術は必須です。

 

「女性向けサービスを提供しているけれど
なかなか集客ができていない…」

「女性向け商品の売上が伸びない…」

「女ゴコロがワカラナイ…」(笑)

とお悩みの方は必読です。

男性よりも複雑な感情を持ち、
鋭い感覚と言葉のバリエーションも豊富な女性たちの
心を鷲掴みにするライティングのポイントをお伝えします。

 

そもそも男性と何が違うのか

男性と女性は、人類の成長の過程で
役割が違ったというところから
行動を起こすモチベーションや意思決定プロセスなど、
その傾向には大きな違いがあります。

購買行動に関して言えば、

男性は「Buy(バイ)」
女性は「Shopping(ショッピング)」

の違いがあると言われています。

「Buy」は、
「目的を持って〇〇を買う・手に入れる」
といった行動を指すのに対し、

「Shopping」は、
「漠然としたイメージを持ってお店をいくつか巡りながら
絞り込んで買い物をする」というような行動を指します。

つまり、女性の購買行動は
単に商品を選択するだけでなく、
数ある商品群から商品購入後のイメージを想像し、
膨らませてから商品を選択するというニュアンスが込められています。

女性なら誰しも
思い当たる節があるのではないでしょうか?

ではどのような伝え方をすれば
数ある商品の中から女性に選ばれるのか、
具体的なポイントをお伝えします。

 

ショッピングを楽しんでもらう工夫をする

 女性は“買い物を楽しみたい!”
という潜在的な欲求を持っています。

買い物をする予定ではなかったのに
帰り道のショーウィンドウに飾られた素敵な洋服に出逢い、

“か、かわいい…!(きゅん)♡”

と感じて、衝動買いするのが女性です。

つまり女性は
「かわいい洋服が欲しい」という
自分の欲求を自覚していなくても
理想の自分になれる魔法のアイテムを見つけた瞬間に

「素敵!」「かわいい!」
「私にぴったり!」などの
“ワクワクした楽しい感情”が
スイッチとなって購入に至ります。

こちらもぜひご参考になさってください。
女性向けライティングのヒントは少女マンガ!?

女性たちを“ワクワクした楽しい感情”に導き
選ばれるための具体的なライティングのポイントは以下です。

 

見出しとイメージ画像だけで興味を持ってもらえるか

文字量が多すぎると
女性はそれだけで楽しくなくなってしまいます。

飛ばし読みは当たり前。
女性は全体をザッとみて
自分が興味のある内容かを瞬時に判断します。

その時に目にするのが
見出しの太字や画像です。

あなたの商品やサービスを手に入れることで
どんな素晴らしい未来・結果が手に入るのかを、
端的に表現した見出しと、

その未来や結果を具体的に
イメージしやすくする画像を組み合わせることで
いかに簡単に“理想の未来”をイメージしてもらえるかが鍵です。

さらに見出しと画像の飛ばし読みだけでも
興味を引く内容にすることが重要です。

女性向け商品に限らず、ここでも重要なことは
「読んでもらえるか」なのです。

 

擬音語・擬態語で響かせる

イメージから情報を受け取りやすい女性には
文章で伝える場合でも
一瞬で状況をイメージできるような表現にしましょう。

そこで簡単で効果的なのは
擬音語・擬態語を積極的に使うことです。

例えば、女性をターゲットにした
エステの広告を見てみると

「ぐいっ!」
(脂肪を吸引するマシンの動作)

「じんわり」
(温熱効果のあるマシンの使用感)

「つるん!」
(フェイシャルエステの後のお肌の状態)

など擬音語・擬態語が巧みに使われています。

女性たちは、擬音語や擬態語を目にすることで
目で見た感じや動き、感覚などを
実際に購入する前に
購入した状態を効果的に「擬似体験」することができるのです。

 

女性に買い物を楽しんでもらうためにやってはいけないこと

ここからは、楽しい買い物気分が一気に冷めてしまう、
女性にやってはいけないポイントです。

現実に引き戻さない

女性は、理想の自分になれる魔法のアイテムを見つけたら
ワクワクと買い物をしたいもの。

それなのに、その途中で
「あなたが今まで
〇〇を手に入れられなかった原因は以下です。
AはBで、 BはCという事実から
つまりAはCだからなのです!(どやぁ!)」

なんていう論理的な説明をされたとしたら
どうでしょうか。

一瞬で魔法から覚めてしまいます。

論理的な説明以外にも

・専門用語や専門知識
・一貫性のないメッセージ
・リアルな現実を思い出させるイメージ画像

などは、一瞬で女性を現実に戻します。

ディズニーランドがいい例です。

・ゴミが落ちていない
・設備やキャストの対応など一貫して夢の国
・時計がない

など、細部にわたる
現実に戻さないための仕掛けが
ディズニーランドが夢の国と言われる理由です。

女性が、理想の世界や自分をイメージしたまま
ワクワクと買い物を楽しめる場所(広告物)になっているか
チェックしてみてください。

不安にさせない

初めてのお店で初めて買い物をするときには
誰しも不安に思うもの。

何か疑問に感じたことの答えが分からなければ
“めんどう“に感じて
女性は今すぐ購入することをやめてしまいます。

例えば整体院の広告であれば、
予約方法、支払い方法、
カードが使えるならカード会社の種類、
駐車場の有無、営業時間、定休日など

お客様が知りたいことは
商品・サービスの情報以外にもたくさんあります。

それら疑問に対する明確な答えを
「よくある質問」などにまとめておくだけで
「行動しない理由」を払拭することができます。

ちなみに、あなたのお客様が「行動しない理由」については
お客様へのアンケートの中で
「購入前に不安に感じたことはありましたか?」
という質問をすることで探ることができます。

 

押し売りNG

男性に押しの一手が効く場合があっても
女性はされたくないのが「押し売り」です。

女性にとって

・自分が満たされるかどうか
・自分らしくいたい
・自分で納得して選びたい

という自分目線はとても重要です。

自覚がなくても無意識にその欲求が満たされたときに
「なんとなく」「ピンときた」
という感覚で購入に至ります。

押し売りはもちろん、
“押し売りされるかもしれない”と
感じさせる可能性があるなら
「押し売りはしません」と記載することで
“安心”してもらうことができるでしょう。

 

女性の口コミ力を最大に活かす

最後に女性にとって大切な口コミです。

女性のネットワークの強さと
口コミの信頼度の高さを侮ってはいけません。

さらに口コミには、
“共感”や“ストーリー性“
多くの人が買っているという“安心感“など
女性にとって買い物を楽しむ要素が満載です。

あなたの商品・サービスをすでに購入された
お客様から“お客様の声”をいただき
それらを最大限活用しましょう。

そこで大切にしたいポイントは以下です。

 

論より口コミ

何度もお伝えしている通り
購入に至る前に
「信じない」の壁を越えることは不可欠です。

そこで、ひと足先に購入した人の
リアルな「お客様の声」が
女性にとっては特に、何よりの証拠となります。

売り手がどんなに商品について説明するより、
「お客様の声」が“信頼”“安心”の材料になります。

 

お客様の声をキャッチコピーにする

お客様の声の中に、「大絶賛の声」があれば
チラシやホームページなどでは
次のお客様を効果的に惹き付けるキャッチコピーにさえなり得ます。

購入前の不安を一蹴できるような声があると
さらに効果的です。

シェアをお願いしてみる

最後に余談ですが、女性の口コミ力を
ぜひ頼ってみてください、というご提案です。

女性は頼まれなくても
自分が買ってよかった商品やサービスがあれば
人に話して「シェア」をする傾向にあります。

・「Facebookで(参加した)講座について発信するときは
タグづけしてください」
・「Instagramのストーリーズでメンションしてください」
・「このチラシを親しいお友達に渡してください」

など、お願いすれば
素直に応じてくれる人がほとんどです。

ぜひ、気負わずお客様に
シェアをお願いしてみてください。

 

 

いかがでしたか?

もちろんこれらは男女の傾向の違いであって
性別によって分断する意図はありません。

誰の中にも、男性性と女性性の両方があり
女性と一口に言っても、
管理職の女性と子育て中の女性では傾向が変わってきます。

まずはあなたの商品・サービスを届けたい
女性がどの要素が強いかをリサーチすることが大事です。

その上であなたの商品・サービスが
多くの女性に届くヒントになれば幸いです。

最後までお読みいただきありがとうございました。

※一般社団法人セールスコピーライティング普及協会のホームページより移行した記事です。

この記事を書いた人

セールスコピーライター                                                                           木村 七恵