【ライターの受注】こんな依頼が来たら引き受ける? 断る?

こんにちは。セールスコピーライターの石井です。

ライターとして仕事をしていると、たまに「え! やったことない媒体だけど大丈夫かな?」と未経験の分野の発注があることがあります。

セールスコピーライターだからといって、LPやステップメールばかりの依頼があるわけではありません。

また、まったく自分が知らない業界のクライアントから仕事の依頼が来ることもあります。

そんなときに発生するのが「この案件は引き受けるべきか? 断るべきか?」という問題。

1度は経験したことがあるのではないでしょうか?

そこで今回は未経験の仕事の依頼が来たときにどうするべきかをお伝えします。

 

 

セールスコピーライターが活躍できる分野は幅広い

セールスコピーライターの活躍

「この仕事は初めてだな」という未経験の分野の依頼は珍しいことではありません。

駆け出しライターの頃に多いかと思いきや、数年くらい経ってもこのような依頼が来ることがあります。

それもそのはず、セールスコピーライティングという仕事だけでも、次のようにたくさんの媒体があるのです。

さらに、セールスコピーライターとして活動をしていても、次のようなセールスコピーとは毛色が違う仕事が派生することがあります。

上記の仕事は私の経験談で、人によってはセールスコピーではなくイメージコピーの依頼が来たという方もいるかもしれません。

※イメージコピーとセールスコピーの違いについては、「狙い通りの反応率を出したいなら知っておくべき!イメージコピーとセールスコピーの違い」をご覧ください。

セールスコピーライターという仕事は様々な可能性があると言えるのですが、それだけに「この依頼は受注するべきか?」となることも多いかと思います。

 

未経験の分野の依頼は引き受けるか? 断るか?

では、未経験の媒体だったり、セールスコピーライターなのにセールスコピーとは毛色の違う依頼だったりした場合はどうすればいいでしょうか?

結論から言うと、ケースバイケースとしか言いようがなく、「引き受けた方がいい」「断った方がいい」という明確な答えはありません。

ただ、どちらかといえば「可能なら引き受ける」というのが個人的な答えです。

 

経験・未経験はあまり関係ない

まず、あまり経験・未経験は、あまり大きな問題ではないと感じています。

違う媒体、未知の業種という理由だけで断ると、必要以上に自分の可能性を狭めてしまうことになるからです。

セールスコピーライティングでも様々な媒体を扱いますが、まずセールスコピーの原理原則を知っていれば対応できる媒体ばかりです。

「LPは書けるけどステップメールは書けない」

「チラシは書けるけどパンフレットは書けない」

ということは、ほとんどないかと思います(極端な例ですが……)。

むしろ、依頼案件の前提条件(ターゲットや商品内容)から、適切な媒体を選べるようにすることが大切です。

3M理論や魚釣りを知っているなら、適切な市場を選ぶことの重要性は理解していると思います。

依頼された内容がLPだったけど、Webを使わずチラシをまく方が適切ということは実際あり得ます。

また、未知の業界だからといって断るというのも、必要以上に案件獲得の機会を逃すことになります。

自分と相性が良くない業界というのも多少あるかもしれませんが、意外と相性の良いクライアントだったということは十分あり得ます。

 

仕事を引き受ける判断基準

そうは言っても、なんでもかんでも未経験でも引き受けた方がいいかと言われれば、決してそんなことはありません。

さすがに、明らかに専門外という場合は断って、誰かを紹介した方がいいような場合もあります。

例えば、本格的なデザインを依頼されたり、広告運用を依頼されたりしても無理があるでしょう(これまた極端な例ですが)。

先ほどお伝えした「可能なら引き受ける」の「可能なら」には限度があります。

「経験や自信がある・ない」と「できる・できない」は別の話です。

また、仕事を引き受けるかどうかは、経験・未経験以前に以下のことを考えて判断する必要があります。

※地雷案件かどうかについては、「ライターは仕事を断れば断るほど案件が殺到する!?」をご覧ください。

仕事の依頼を引き受ける判断基準としては、むしろこの3つが重要で、経験・未経験はそこまで重要ではないかという感じがします。

 

セールスコピーライターが依頼されるセールスコピー以外の受注案件

先ほどもお伝えしたように、セールスコピーライターがよく依頼されるセールスコピー以外の案件というのがあります。

次の案件は、どちらかというとセールスコピーライティングの範囲外なので、少し戸惑うかもしれません。

ただ、セールスコピーライティングの仕事をしていると、リサーチ力、ヒアリング力、ライティング力あらゆるスキルが身につきます。

そのため、結論としては、以下のいずれの案件も対応できると考えます。

なので、先ほどの「やりたいかどうか?」「これ以上仕事を引き受けられるか?」「地雷案件ではないか?」で決めた方がいいかと思います。

 

求人系のライティング

経営者の多くは、お金の悩み(売上、資金繰り等)だけでなく、人の悩み(採用、退職、人間関係等)も抱えています。

そのため、最初はセールスコピーライティングの依頼主であったクライアントから、求人系のライティングの依頼もあることはごく自然なことです。

ただ、セールスコピーライティングのスキルがあれば、案件にもよりますが求人系のライティングの敷居はそんなに高くありません。

むしろ、経営者の熱い想いを聞ける良い機会です。

ただ、セールスコピーとの明確な違いはあるので、詳しいことは、「求人広告のキャッチコピーは何を表現すれば良いのか?~集客と採用の違い~」をご覧ください。

 

SEOライティング

検索者が知りたいこと、悩んでいることを解決できる情報を網羅するSEOライティングも、セールスコピーとは少し毛色が違う仕事です。

構成の作り方など、セールスコピーライティングとは違う技術があります。

ただ、ターゲットの知りたいことを把握することなど、リサーチにおいて共通する部分もあります。

そのため、セールスコピーライティングの知識があれば、比較的取り組みやすい分野でもあります。

継続的な案件に繋がったり、ブックライティングに派生したりすることもありますし、クライアントの商品・サービスの背景を深く把握できる機会です。

 

インタビュー記事

インタビュー記事は、一例を出すと代表挨拶や社員のインタビュー、お客様のインタビューをして記事にする仕事です。

取材とかインタビューという名称にはなりますが、セールスコピーライティングでいえばヒアリングに相当する部分です。

ヒアリング力を身に付けていれば、十分対応できる仕事でしょう。

 

ブックライティング

著者にインタビューして、必要な素材をもらい、構成を組んで原稿を執筆するのがブックライティングです。

本人の表現や口調に合わせるなど、注意しないといけないこともありますが、これはセールスコピーライティングでも同様でしょう。

実用書やハウツー本、ビジネス書、自己啓発書など本を出版したいと考えている経営者の方は多いです。

特に長く関わっていて、信頼関係のできているクライアントの場合、コンテンツを把握しやすいので取り組みやすいかと思います。

 

【まとめ】「できる・できない」と「経験や自信がある・ない」は別の話

以上、「こんな依頼が来たら引き受ける? 断る?」ということをお話ししました。

結論から言うと、ケースバイケースではありますが、経験がない媒体でも可能なら引き受けてみていいかなと思います。

明らかに「不安」「自信がない」レベルを超えて、自分ができないことは断りますが、そうでなければ必要以上に範囲を狭めなくてもいい気もします。

扱う業種や媒体を限定しすぎるよりは、ある程度対応可能なカテゴリーが多い方が、結果的にクライアントとの長い付き合いにも繋がります。

ただし、仕事を引き受ける基準は持つようにしましょう。

今回も最後までお読みいただき、ありがとうございました!

※一般社団法人セールスコピーライティング普及協会のホームページより移行した記事です。

この記事を書いた人

セールスコピーライター/ブックライター                                                                           石井 裕 ▶Facebook

魅力とウリを掘り起こす セールスポイント言語化マニア ▶︎求人サイトで応募数前年比4倍、チラシでは反応率0.1~0.3%が標準といわれるなか最大23%、LP&ステップメールで申込数過去最大などモンスター級の成果をたたき出す。またブックライターとして書籍制作にも多数関わり重版出来多数。 ▶︎趣味は県境巡りで2009年『県境マニア』を出版。TBS「ゴロウデラックス」「マツコの知らない世界」、などメディア出演多数。