AIライティングで大事なのは“使うツール”よりも“使い方”

ChatGPやClaudeなど、AIライティングツールが急速に普及し、インターネット上には「ライティングに使えるAIツール●選」といった記事があふれています。

それに伴い、「もうAIで文章が書けるから、ライターはいらないんじゃない?」という声もたくさん耳にするようになりました。

しかし、プロのセールスコピーライターとして、声を大にして言わせてください!

「セールスコピーライターをはじめとする、ライターの仕事は減りません。むしろ、AIをうまく使えるライターの価値は高まっています。」

この記事では、AI時代にライターが生き残るための「AIの使い方」について、実例も交えながらお伝えします。

AI時代でも、ライターの需要が消えない理由

それはズバリ!AIによるライティングでは足りない要素を、人間が補う必要があるからです。

確かにAIライティングは、早くて便利です。思いついたキーワードを入れるだけで、タイトル案、見出し案、さらには本文まで瞬時に出力してくれます。

私も、初めて利用したときにはその爆速に、驚嘆すると同時に脅威を感じました。

 

でも、それらの文章をそのままブログ記事等に使えるかというと、答えは「No」。

なぜなら、例えば「起業 女性 コーチング」をキーワードにAIに記事を書かせた場合、ありきたりな内容や、具体性に欠ける一般論だけの文章になるからです。

 

私達セールスコピーライターが書く文章には、「人を動かす」という目的があります。そのために、ただ単純に誰かに何かを伝えるのではなく、必要とする人に適切な情報を伝え、感情を動かし、次の行動を促すことが求められています。


つまり、想定した読み手の「思考」を把握し、適切な「情報」を意図した順序で配置し、「これだっ」と選ばせることが、プロのライターの仕事といえます。

企業や個人がプロのライターに期待しているのは、単なる文字数の埋め合わせではなく、「成果につながる文章」。だからこそ、“AIを使いこなせるプロのライター”が、今求められているのです。

AIを使いこなすライターが強い3つの理由

プロのセールスコピーライターとして、AIを使いこなせるようになると、次のような強みが加わります。

1. 時間を短縮&有効活用できる

AIを使いこなせるようになると、記事構成のたたき台、キャッチコピーの候補出しなど、ゼロから考える手間が省けます。

例えば、私はセールスコピーの骨子を自分で決めたあと、ChatGPTに「この条件に沿って5案出して」と依頼。そこから良い表現を取捨選択し、自分の考えを入れてまとめることで、通常よりも短い時間で仕上げることができます。

短縮した時間で別の仕事を引き受けたり、新たなアイデアを得るために人と会ったり話題の場所に出かけたり、リフレッシュするなど有効活用しています。

2. 発想の幅を広げられる

AIとの対話では、類語、トーンの違い、別視点での表現などの提案はもちろんのこと、想像すらしなかったアイデアを出してもらえます。

特に私が気に入っているのは、日本語圏だけに留まらないワールドワイドな知見です。インバウンド関連の事業者さんや、英語関連のクライアントの仕事では、大いに役立ってくれますよ。

3. 執筆だけではなくクライアントとのコミュニケーションにも活かせる

クライアントからの相談に対して、私一人で考えるよりも、AIと対話しながら考えることで、よりよい解決策を見つけられます。

また、これまでは別の専門家に意見を聞くために「お預かりします」と言っていた内容も、AIとの対話で、その場でお伝えすることも可能になりました。

AI任せにすることのリスク

ここまで読んで、AIの利用はいいことばかりのような印象をお持ちかもしれません。
しかし、一方で、AIに”丸投げ”し、頼り切ることには次のようなデメリットがあります。

初期のころからAIをお使いの方は、経験があると思いますが、AIが書いた文章には平気で間違いがあることも。AIによって作られた文章の、まるで正しいことのように並べられたウソには、私自身、何度も苦笑いしました。

だから、AIが書いた文章そのままを掲載してはダメなのです。間違いのある文章が表に出れば、あなたの信用は一瞬にして吹き飛びます。必ず人間の目で、誤字脱字のチェックと、頭も使って内容の真偽を精査してください。

加えて読者の心を動かすには、経験談や具体的な背景、ターゲットの感情に寄り添った表現も必要です。こればかりは、キーワード等による単純な指示では難しく、適切な指示をする質問力や想像力を身に着けておきましょう。

 

「AIツールを使えるようになりたいけど、どうしたらいいの?」という方向けに、
期間限定【無料】特別講座のご案内です。
https://sekopi.hp.peraichi.com/

 

ライターはAIの“ディレクター”

これからのライターには、「AIを使いこなす力」が求められます。

世の中に数多く存在するAIツールは、例えるなら“ビジネスパートナー”のような存在。クライアントの依頼に応じて、誰と組めばいい成果物を作れるかを考えてきたように、どのAIを使い、何をどう指示するのか考えればいいのです。

そして、AIを使いこなせるか否かは、ライターの評価にも直結するといえます。

つまり、AI時代にライターが生き残るためには、今後も無数に台頭し、進化し続けるAIツールを取捨選択し、うまく付き合っていくことが重要なのです。

AIツールを“チームメンバー”として使い分ける

例えば私の場合、記事の構成は自分が担当し、執筆をライターに依頼している案件があります。その時は、「ママ向けの記事ならAさん」、「会社員の副業の記事ならBさん」といったように、記事のテーマやジャンルによって依頼先を変えています。

これと同じことを、AIツールでも行うのです。未知の分野のリサーチ、記事のタイトルや構成を作るサポート、図版を作成する…といったように、AIツールによって得意な作業が違うので、どれか1つには絞りません。

また、アンテナを立てて、AIツールの進化や台頭の情報は定期的にアップデートしています。誰かが「〇〇を使うべき!」と言っても、自分にフィットするかはわからないので、興味を持ったら、まずは試して既存ツールと比較して判断しましょう。

AIを使いこなしていくと、まるで人間のチームと仕事しているかのように、やり取りも楽しくなってきますよ。

【鈴木(右)とAI(左)のやりとり】

 

まとめ:AIを味方にすれば、ライターはもっと稼げる

AIライティングツールが進化すればするほど、ライターの「考える力」と「質問力」、「編集力」が試される時代になります。

ここで大事なのは、AIはあくまでチームのメンバーです。最終的な責任を持って文章を仕上げるのは人間であるライター。

そして、AIを上手に使いこなせるライターは、企業や経営者にとっても貴重な存在。 「AIを使いこなすことで、より高単価の仕事を得る」ことも十分に可能ですよ。

これからの時代は、「ツールを知っている」ではなく「ツールをどう使うか」が問われます
AIを脅威と捉えて、敵にするのではなく、うまく味方につけて、自分の価値をさらに高めていきましょう。

「AIツールを使えるようになりたいけど、どうしたらいいの?」という方向けに、
期間限定【無料】特別講座のご案内です。
https://sekopi.hp.peraichi.com/

この記事を書いた人

セールスコピーライター
鈴木 恵理 ▶Facebook

商品・サービスの魅力を発見し、集客に貢献するセールスコピーライター兼マーケティングプランナー。大手電機メーカーで、商品の販売促進、直販窓口の運営、コールセンターに寄せられるお客様の声の分析など、マーケティングに13年間携わる。 退職し、結婚。子育てをしていた時期に出会った中小企業の経営者に、集客の相談をされたことを機に、個人事業主として仕事を再開。 ベンチャー企業でSEOライティングのディレクションを経て、現在に至る。あなたの会社のマーケティング担当者”として、 中小企業や士業、個人事業主の方のプロモーションと、それに付随するLP制作、ステップメール、メルマガ、ブログなどを支援いたします。