集客するためのブログの文章とは?
ブログで集客を行うビジネスオーナーの方から、よくこんなお話を受けることがあります。
- 集客のためにブログを書いているけれど、全くお申し込みがない…
- ブログのネタがなく、書く気がしない…
- ブログを書かなきゃとは思うけど、ついつい後回しにしてしまう…
先日もとあるサロンオーナーからはこのようなお話がありました。
オーナー:「ブログから集客できたら、もっとブログ書く気になるのに…3ヶ月くらい更新してないわぁ…どうしよう」
ライター:「そうですよね〜、ブログ大変ですもんねぇ〜(いや、”今”ブログ書いてないんだからブログから集客できるわけないじゃん…)」
集客できないからブログ書かない→ブログ書かないから、より集客ができない→集客できないからもっとブログ書きたくない
このループに完全にハマっているようです。
では、どうすればこのループの最初、集客できるブログを書くことができるのでしょうか?
今回は、その最初のステップをご紹介します。
そもそもブログの役割とは?
そもそもブログの役割を考えましょう。
一言で「集客」と言っても、ブログ自体にはいろいろな意味を持たせることができます。
まずはブログ(もしくはブログ記事)があなたのビジネスでどの役割をするものなのか、明確にしてみましょう。
- 興味を持たせる
- 検索に引っかからせる
- 購入させる
- シェアしてもらう
ブログにはざっくりこれらの役割があります。
段階的に購入まで持っていくということもできますし、興味を持ったけれど今すぐは必要がないので、他の人にシェアする人などもいるでしょう。
また、ブログは読む人にとって最初の接点にもなりますし、既存客に対してもリレーションを築くツールでもあります。
いずれにしても、ビジネスでブログを使う場合は日記ではありません。
その記事一記事、一記事が読み手に行動を与えるようにしなければ、ブログ自体の意味はないと考えて良いでしょう。
また、大切なことはブログはリレーションを築いたり、最初のきっかけとして出会うものです。
一記事書いたからすぐに集客できる、というものではありません。
ゆっくりと顧客との対話をして、信頼関係を築くための接点であると認識しましょう。
ブログを書く前に整理しよう
では、意味のあるブログとはどのように作っていけば良いのでしょうか。
ただ闇雲に作り上げても意味はないので、順を追って整理していきましょう。
ターゲットを決める
あなたのターゲットは誰ですか?
もちろんターゲットを絞ることが難しいことは十分に理解しています。
しかしブログで集客をしたい場合、どうしても見えない不特定多数にむけてのメッセージになるので、必ず絞って設定しなければ、メッセージ自体がぶれてしまうことがあるということを今一度理解しましょう。
ターゲットを決める時には次のことを意識すると決めやすいです。
- 今いるお客様の中で最も客単価が高い方
- 抱えている悩みを解決したいと思える方
- 理想のお客様
どうしてもターゲットがよくわからないという方は、あなたのお友達の中で、あなたの商品をお勧めしたいAさん(実際には勧めていなくても良い)を選ぶなどしてみるのも良いでしょう。
ターゲットの不満、思い込みは?
あなたのお客様はどんな思い込みをされていますか?
例えば、私たちのようなセールスコピーライティングを教える講座には下記のようなイメージを持った方がいらっしゃいます。
- ライターって文章が上手でないとなれないんでしょう?
- 必要なのは国語力!
- ライティング能力は先天性ですよね?
…実際にはセールスコピーライターにはそれほど国語力は必要ではありませんし、後天的に勉強すれば身につく能力です。
むしろ必要なのはマーケティング力です。
ここでは少し話が逸れるので割愛しますが、ライティング、ライターという職業について大きく誤解があるのがわかると思います。
つまり、あなたのお客様もあなたのビジネスを買う前に大きな誤解をしていて、それがネックで購入に二の足を踏んでいるかもしれません。
あなたが提供できるターゲットへの価値とは?
お客様はあなたから提供される価値に対して対価を支払います。
ではあなたが提供できる価値とはなんでしょう。
驚くことに、この問いに曖昧に答えてしまうサロンやビジネスオーナーは一定数いらっしゃいます。
あなたのレッスンや講座、施術を受けたら、お客様はどんな状態になるか、お客様の立場で考え、まとめてみましょう。
早速ブログを書いてみよう
前章にて、あなたのビジネスについて、ターゲット、お客様の求める価値、提供できるものが準備できました。
でも、ここで次にあなたが考えるのは次のことでしょう。
「とはいえ毎日何を書いて良いのかわからない…」
ここからは少し、毎日のブログネタの作り方のヒントをご紹介します。
よくあるお客様からの質問に回答する
あなたがビジネスをしていて、お客様から質問が一つもないという人はいないと思います。
一人のお客様が疑問に思ったことは、複数の方が疑問に思っていることと考えても良いです。
例えば、セールスコピーライターならば小さなことですがこんな質問をよくもらいます。
- 「LP1本書くのに何日くらいかかるのですか?」
- 「大体1本いくらくらいの金額で仕事を引き受けるのですか?」
- 「ブログのネタが思い浮かばない時はどうすればよいのですか?」←今回ココ
これらの質問の答えをブログネタのヒントにすれば良いのです。
お客様にお会いする前に知っておいて欲しい最低限の情報
あなたのお客様がいらっしゃった時に、どのくらいの知識レベルの方が良いですか?
例えばセールスコピーライターなら次のようなことは知っておいて欲しいなとは思うのです。
- 「マーケティング」とは何を指すのか
- LP(ランディングページ)とは何か
- SEOとは何か
これらのことをざっと説明することで、実際にお会いした時にある程度の共通認識として進めることができますし、知識提供者として、専門家のポジションが取りやすくなります。
お客様が調べていそうなワードを検索してみる
初めてのお客様があなたのブログに辿り着くためにはGoogleなどでキーワード検索をすることが多いでしょう。
あなたはSEOと言う言葉は聞いたことがありますか?
Search Engine Optimization、直訳すると検索エンジン最適化といい、検索した時にいかに上位に表示されるかを対策することです。
ただし、このSEO対策には費用と時間がかかりますし、狙って上位表示されるためには専門知識も必要です。
そこであなたがまずすべきことは、SEO対策ではありません。(これらは専門家へ依頼してください)
あなたがブログを書く時に必要なことは、ターゲットがあなたを探そうとした時にどんなことを調べているか確認することです。
例えば、我々の運営するセールスコピーマスター講座にくるような人であれば、次のような検索をします。
「ライター 副業」
「集客 ライティング」
このキーワードを入力した時に、基本的にこのキーワードを調べた人が知りたい情報が出てきます。これらの情報を読み、自分ならどんな主張をするかl、どのように同じ内容を伝えるかなどを考えてみます。
あなたが伝えたいことを書くことも大切ですが、お客様が知りたいことを教えてあげるのがポイントです。
関連書籍のご紹介やニュース、トピックスからそこに対するあなたの意見
Google検索などで、キーワードに関連したニュースが出てくることをご存知ですか?
このニュース欄にはあなたのお客様が知りたい情報の関連ニュースなどがまとめてあります。
ブログのネタとしては、ニュースを紹介するとともに、その事柄についてあなたご自身がどのように解釈し、どのように活かすのか、それとも全く別の考え方をしているのかを書きます。
ブログをみてくれているお客様はあなたの商品とともに”誰から買うか”ということについても、ブログを参考にしています。
そのため、時事関連のニュースはそれを伝えるにはぴったりです。
そのほか、書籍の紹介などについても同じであると考えてくだい。
あなたが自分のお客様に役立つと感じた書籍を紹介するとともに、自分の見解を綴るのです。
そうすることで、専門家としての意見と考え方を広く発信することができます。
この方法なら、新しいニュースは日々更新されますので、張り切ってブログがかけそうですね!
やってはいけないブログのNG
ブログについて、そろそろかけそうな気がしてきましたか?
せっかくかく気になっているところ申し訳ないのですが、ブログでビジネスを宣伝する際にやってはいけないことも多少はあります。
ここからはやってはいけないNG項目について解説します。
あなたの日常生活には興味ない
「どこどこでご飯を食べておいしかったです〜」
「〇〇さんのセミナーを受けて勉強になりました〜」
はい。必要ありません。
あなたは芸能人ではないのです。
別にレストランに行った記事がダメだということではないのです。
例えば、セールスコピーライターならば、「どこかでご飯に行った」というよりも次のような視点が大切です。
「この店は〇〇とのキャッチコピーがついていて、それが自分にとってどのように感じたので興味を持った」
「お店のポジショニングを〇〇においていて、この周辺で優位性を出していると感じた」
いかがでしょうか?
専門家として、なぜその店を選んだのかや魅力的な言葉について解説できるはずです。
あなたのお客様はあなたの私生活や食べたものを知りたいのではないのです。
あなたのブログから、少しでも専門家の物の見方を知りたいのです。
情報の出し惜しみ
ブログに全部書いてしまったら、お客様はもうお金を払ってきてくれないかも…という不安があると、ついつい「続きはこちらで」としたくなると思います。
ですが、それは得策ではありません。
もちろん全てを書けばいいわけではありませんが、その記事を読んで悩んでいたことが解消されれば、お客様は「この人に聞けばもっと他のこともしっかり答えてくれるはず」「この部分がちょっとわかりにくいから、もう少し聞いてみたい」「この分野ではこの人が詳しいぞ」と認知し、次のアクションにつながると思いませんか?
中途半端にすぐに宣伝や次の行動に促されても、まだお客様との距離は詰まっていません。
出せる情報はしっかり出していきましょう。
ブログは資産。一つ一つの記事の集合体が集客につながる
いかがでしたか?
ブログは一日や一記事で集客につながるものではありませんが、その集合体が最終的に集客に繋がります。
「どんなことを書いていいのかわからない」という人も、「文章に自信がない」という人も、まずは書かなければブログではありません。
自分がお客様の行動をどのように促したいか、しっかりと考え文章にしてみてください。
※一般社団法人セールスコピーライティング普及協会のホームページより移行した記事です
この記事を書いた人
セールスコピーライター大木 梨香
日々社内で発生するライティングにマルチに対応。コンテンツ執筆、求人広告、セミナー集客、パンフレット作成、SNS投稿、プレスリリース、営業提案書などあらゆるライティングに対応。クライアント企業を知り尽くしているからこそ、スピード感を持った発信ができると好評。