日常で無理なくできる、コピーの技術を磨く方法とは?
こんにちは。
セールスコピーライターの中谷麻貴子です。
さて、皆さんはご自分の書くコピーに自信はありますか?
「一生懸命考えて書いたけれど、いまいちピンとこない」
「もっと魅力的な表現があるんじゃないか?」
「反応が取れるかどうか不安」
と、なかなか自信が持てないという人も
多いのではないでしょうか?
お客様のためにも、
いつも魅力的なコピーを書けるようになりたいですよね。
そんなあなたに、いつもの日常生活の中で
無理なくコピーの技術を磨ける方法をお伝えします。
1.世の中にはコピーがたくさん!
セールスコピーとは、「売るための文章」です。
だから、売りたいものの数だけ
コピーがあると言っても過言ではありません。
大量消費のこの時代、
世の中にはコピーが溢れかえっています。
今、パッと周りを見回すだけでも、
・新聞の広告欄
・折り込みちらし
・雑誌
・ダイレクトメール
・新刊の帯
・お菓子の袋
……などなど。
印刷された文章だけではなく、
テレビCMやテレビショッピング、
ネットを閲覧していると差し込まれる宣伝などにも
観る人の購買意欲を刺激するようなコピーが
どんどんと流されています。
2. 良いコピーと悪いコピーの違い
その中でも
やはり優れたコピーと
そうではないコピーがあります。
良いコピーとは、
・ターゲットが明確
・メッセージに一貫性がある
・文章だけではなくイラストなどで見やすい・わかりやすい
・言葉遣いがしっくりくる
・ターゲットの気持ちに寄り添っている
こう言ったコピーが書かれた商品は、
思わず手を伸ばしたくなるものです。
一方で、悪いコピーの場合は、
・誰を意識したものかわからない
・メッセージに一貫性がなく、話がぶれている
・文章がぎっしり描かれていて読みづらい
・専門用語や難解な言葉が使われている
・書き手(売り手)が書きたいことを書いている
こうやって、特徴を見比べてみるだけでも、
良いコピーの方が魅力的だということを
感じていただけると思います。
しかし、世の中のコピーには
この「悪いコピー」のパターンが多いのです。
それはなぜか?
先ほども言いましたが、
セールスコピーは「売るための文章」ですから、
「この商品を売りたい!良さを伝えたい!」という思いを
文章に乗せてしまいがちだからです。
「悪いコピー」というのは、視点が「自分(書き手)」。
「売りたい・伝えたい」という思いで書かれています。
しかし、これではターゲットに対して
配慮が足りないものになってしまい、
せっかくの商品の魅力が伝わりません。
私たちセールスコピーライターは、
顧客のために、
ターゲットへ伝わる言葉や表現を扱い、
その思いや良さを届けるのが仕事です。
そのためには、
日頃から「良いコピー」に触れて、
その良いところを手本に学ばなければなりません。
「良いコピー」と「悪いコピー」を見分ける目を持つことは
とても大事です。
日頃から、その目を養う訓練が必要になります。
3. コピーライターがお勧めする訓練は日常にあり!
訓練といっても、特別なことをするわけではありません。
先にもいったように、
身近にあるたくさんのセールスコピーをうまく活用して、
あなたの目を鍛えていきましょう。
3−1 ドラッグストア(主に化粧品コーナー)
ドラッグストアは
女性、特に主婦の日常の消費を支える場所です。
とりわけ化粧品コーナーでは
陳列棚に
大量の似たような商品が並べられています。
その中から
一瞬のうちに手に取ってもらうために、
様々な仕掛けづくりがされています。
なので、
他の売り場を見るよりもレベルが高く、
言ってみれば、コピーの宝庫!
パッケージに書かれている文章や見せ方は
非常に勉強になります。
特に、小さく貼ってあるシールは見逃せません。
・権威性(「○○ランキング1位」など)
・実績(「98%の人が選んだ」など)
・限定性(「冬季限定」など)
など、
パッと見ただけで
興味や関心を引き出すように
ターゲットが思わず欲しくなるキーワードを
組み合わせています。
・ターゲットの年齢
・ターゲットのライフスタイル
・ターゲットのファッションの傾向
など、
「自分にピッタリのものが欲しい」
「良質なものが欲しい」
「流行っているものが欲しい」
といった女性の気持ちに寄り添って
表現に細やかな配慮がされています。
つまり、化粧品コーナーは
「女性が思わず手に取りたくなる」言葉の
使い方を知ることができる宝の山。
買い物のついでに、ぜひ足を向けてください!
3−2 ポスティングチラシ
ご自宅の郵便受けに、
いつの間にか投函されているポスティングチラシ。
邪魔だな〜と、
すぐにゴミ箱に入れてしまいがちですが、
これも「良いコピー」に触れるチャンスです。
実は、
繰り返し投函されるチラシは、
日付や特典を少し変えただけの同じものが多いのです。
なぜかというと、
そのチラシが効果的なものだったから。
『勝ちパターン』があるのなら
それを繰り返さない手はありませんから、
その会社は
同じ形でチラシを作っては
ポスティングを繰り返しているのです。
つまり、そのポスティングチラシは「良いコピー」の見本。
同じようなチラシが入ってきたと思った時は、
「またか」と思わないで、
何故効果が出ているのかを分析してみましょう。
3−3 テレビショッピング
テレビショッピングはヒントの宝庫。
何千万円もの資金を投入して、
考え抜かれたキャッチコピーはもちろん、
販売までの流れを綿密に練り上げられています。
限られた時間の中で、
何をどのタイミングでどのように伝えるのかを
徹底的に考え抜かれた構成は、
チラシやメルマガ、L Pにも
応用することができます。
家でテレビを見ていて、
テレビショッピングのコーナーになったからといって
チャンネルを変えないでください。
「ちょうどコピーの教材が来た」と思って、
学びに生かしてください。
今までのつまらなかった時間が
有意義なものになりますよ。
良いコピーはあなたのすぐそばにあります
あなたの周りには、
良いコピーがたくさんあります。
今、取り上げたおすすめの場所以外にも、
あなたにとってお手本になるコピーが転がっています。
買い物に行った時、
ふと手にしてしまった商品があれば、
何故その商品に惹かれたのかを、
少し冷静になって考えてみてください。
また、恋人やパートナー、友人が
新しく商品を買った時も同じ。
あなたや、パートナーに「欲しい」と思わせたそれは、
「良いコピー」なのです!
「何が良かったのか?」
「どんな言葉が心に響いたのか?」
を相手の方に尋ねてみてください。
コピーを分析するのが習慣になれば、
良いコピーを見極める力も養われていきます!
どんどんコピーに触れて、
ご自身の見る目や感性を鍛えていきましょう。
そうすれば、
お客様に魅力的なコピーを
自信を持って提供できるようになりますよ!
※一般社団法人セールスコピーライティング普及協会のホームページより移行した記事です
この記事を書いた人
セールスコピーライター
中谷 麻貴子
1976年奈良生まれ。 一般企業で営業と事務を経験。 レスポンスの速さときめ細やかな報連相のスタイルで社内外を問わず評価を受けるが、実はコミュニケーションが苦手で、情報や想いをうまく伝えられないことにストレスと悩みを抱え続けていた。 工務店を経営する夫が古山正太氏の元でセールスコピーライティングを学んだことをきっかけに、「伝える力」を手に入れたいと、夫の後を追って入塾。 人の心に届く言葉の使い方を身につけ、セールスコピーライターとして独立する。 ターゲットの立場に立ち、端的に商品の良さをまとめたセールスコピーを得意とする。 特に、ヒアリングは丁寧ながらも漫才師かと言われる語り口で、笑いの中から思わぬアイディアが出てくるなど好評を得ている。 商品の企画から携わり、マーケティングを意識した、ターゲットに響く内容のライティングで集客に悩む経営者の強い味方になっている。