文章をワンランクアップさせる推敲3つの基本
こんにちは!
コピーライターの吉澤香子です。
本日は
”文章をワンランクアップさせる推敲3つの基本”
というテーマでお伝えします。
推敲とは、「書き終えた文章を見直して、より良くすること」です。
どんなに文章の内容がすばらしかったとしても、誤字・脱字だらけでは台無しです。また、同じ内容でも文章の構成やリズムを整えることで、読者により伝わりやすくなります。
もっと文章の質を高めたい方は、ぜひ最後までお読みください。
執筆と推敲を分ける
初心者がやりがちなのが、文章を書きながら推敲をする方法です。
私もライターとして駆け出しの頃、2〜3行書いてはキーボードを打つ手を止めて修正する、ということを繰り返していました。今考えれば、非常に効率が悪いことをしていたと思います。
一旦、最後まで一気に書き上げてから推敲する方が、文章を書くスピードは圧倒的に早くなります。また、最後まで書いてから推敲することで、誤字・脱字だけではなく、文章全体の流れやバランスも見直すことができます。
ただし、他人の文章は客観的に見られても、自分の文章を客観的に見ることは難しいもの。
そこで、オススメしたいのが、ひと晩置いてから推敲することです。時間を置くことで、自分の文章を客観的に見やすくなります。さらに、その文章を読んで欲しい人(ターゲット)になった気持ちで読めば、より文章の違和感に気づきやすくなるでしょう。
音読する
推敲する時は、文章を「音読」することが大切です。声に出して読むことで、ただ黙って読むよりも文章のミスに気づきやすくなります。
また、音読は文章のリズムやテンポに違和感が無いかというチェックにも向いています。無理のない息継ぎで、スムーズに読み切れるか確認しましょう。
声に出した時に違和感がある時は、
・句読点の位置を変える
・一文を短くする(60-70字が目安)
・言い回しを変える
・文章の順番を入れ替える
などの修正を行います。
オフィスやカフェで声が出せない環境の場合は、口パクでも構いません。目だけに頼るのではなく、耳と口を使うことを意識してみてください。
紙に印刷する
Webで掲載する文章の場合、画面上で推敲するだけで納品するライターもいるかもしれません。しかし、あえて印刷して推敲することをオススメします。
日頃から文章を読み慣れている私たちの脳には、多少の誤字・脱字を自動的に補正して読む機能が備わっています。たとえば、「はじめまして」を「はじまめして」と書いても、ほとんど間違いに気づきません。
ふだん文章を読む時にはありがたいですが、推敲時にはネックになる機能です。特に自分が書いた文章は内容をすでに知っているので、脳の補正機能はさらに強力に働きます。
その対策として有効な方法が、紙にプリントアウトしてペンで文字をなぞりながら読むことです。一文字一文字を目で追いながらチェックできるので、細かいミスにも気づきやすくなります。
また、画面から紙に媒体を変えることによって、時間を置いて読む方法と同様に、自分の文章を客観的に読みやすくなる効果もあります。
【まとめ】推敲の手間を惜しまない
今回は文章の推敲の3つの基本をお伝えしました。
・執筆と推敲を分ける
・音読する
・紙に印刷する
初歩的なことではありますが、意外と行っていない人も多いのではないでしょうか。
音読したり、印刷したりすることは手間がかかります。しかし、文章の質を上げることは、クライアントからの信頼を得ることにもつながりますので、手間を惜しむのは悪手です。
この記事を参考に推敲をしっかりと行って、他のライターに差をつけましょう。
最後までご覧いただいてありがとうございました。
この記事を書いた人
コピーライター/
吉澤 香子 ▶Facebook
名古屋大学文学部を卒業後、上場企業にて10年貿易事務に従事。適応障害による休職を機に、幼少より好きだった文章を書く仕事と自由な働き方をすることを決意し、ライターとして起業。心理学やコピーライティングに精通しており、個人のコアな部分を引き出すヒアリング力には定評がある。現在は自身の強みや魅力に悩む個人起業家や中小企業の集客支援を行っている。